風景のレシピ #29 “オレンジ園”| nakaban 2 創元社note部 2022年12月14日 00:22 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #29 “オレンジ園”調理時間:8時間材料:オレンジの鉢植え:たくさん建物:一棟その他の樹木:数本鳥:気配のみ舗装された道:適宜1.一本の舗装された道を敷き、左右にオレンジの鉢を並べる。2.道の奥に建物を横たえる。内部にたくさんの苗や園芸器具が眠っている様子を想像する。 ここは冬の間、果樹鉢を取り込む建物(コンサバトリーと呼ばれる)であり、幼苗を育てる温室も併設されている。3.建物の向こう側に大きめの樹木をいくつか並べ、風に揺らす。4.鉢植えにオレンジの実を実らせる。 完熟を狙う鳥の視線をスパイスのように振りかけ、できあがり。調理のコツ*果樹庭園の管理人のように風景を整える妙に存在感がある塔建物の中を覗いてみたくなる小苗用の温室できあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら ダウンロード copy #絵 #創作 #旅 #レシピ #記憶 #風景 #建築 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban #風景のレシピ 2