風景のレシピ #45 “中庭”| nakaban 12 創元社note部 2023年2月28日 09:59 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #45 “中庭”調理時間:5時間材料:木漏れ日:適宜庭木:4、5本苔むしたタイル:地面一面に土壁:空間を一周大きめの円卓:一台鳥の声:適宜木の椅子:1、2脚小動物:一匹額装された絵画:数点果物:適宜ワインボトルやコーヒーカップ:適宜鉢植え:3鉢木の扉:ひとつ1.金色の眩しい光を全体に振りかける。 光のあわいに庭木を植える。庭木はたちまちのうちに成長する。2.よく練られたその地方の土の壁でこの場所を取り囲む。 庭木に配慮しながらテラコッタのタイルを敷き、苔むすまで熟成させる。3.光のひときわよく当たる場所に大きな円卓、椅子を置く。 好きな場所に鉢植えを3つ並べる。4.壁に扉をしつらえ、その周辺に絵画を架ける。 果物や食器を円卓に並べる。5.椅子に座り、日がな一日過ごす。 鉢植えの水やりを忘れないように。調理のコツ*他人の夢を覗き見るように苔に覆われながら呼吸するタイル聖人の肖像星図を描くように果物を並べるできあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら ダウンロード copy #写真 #イラスト #絵 #創作 #レシピ #風景 #建築 #美術 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban #風景のレシピ 12