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風景のレシピ #60 “マイクロ三輪トラック”| nakaban

「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら



風景のレシピ #60 “マイクロ三輪トラック”

調理時間:5時間

材料:
明るい裏通り:一帯
モザイク模様の石畳:一面
マイクロ三輪トラック:一台
花びら:適宜
民家の窓:ひとつ
青々とした植物:適宜
納屋のアーチ:ひとつ


1.明るい日差しに覆われた裏通りの空間をひろげる。
  通り沿いに白い壁の民家を並べる。


2.モザイク模様の石畳を好みのデザインで敷き詰め、よく踏み固める。


3.旧式のマイクロ三輪トラックを路肩に停める。


4.明るい色の植物を好みの場所に一群生ける。
  窓辺に花を飾り、石畳に花びらをふりかける。
  休むための日陰の納屋を建て、アーチ越しにその風景を眺める。


調理のコツ
*心地よい昼寝の時間のように

Moto Guzzi ERCOLE
ベロベロのみずみずしい葉っぱ
石畳に降った花びら
できあがり。クリックすると拡大して見られます。


◎プロフィール
nakaban (なかばん)
画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。
新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。
著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。
好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。
本を読むのが遅い。
広島市在住。www.nakaban.com

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