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運営者インタビューその2 プロボノが聞いてみた<ソーシャルハブのこれから>

前回の記事に引き続き、せんだい・みやぎソーシャルハブ(以下、ハブ)でプロボノとして活動する私(おにつか)が、ハブの運営を担う団体のひとつ、NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター代表の渡辺一馬にインタビューを実施した内容をお伝えしていきます。

<その2>では、ハブの今後の展望について聞いてみました!

Q4.ハブの発足当初から変わらない想いや理念のようなものがあれば教えてください。

(Q1~Q3はその1の記事をご覧ください)

ハブが実現したい社会として、「私が解決したい課題を自分で決めてみる」という私個人の想いがあります。
よくメディアなどで取り上げられる「少子高齢化」や「SDGs」など、他の人たちが課題だと語っていることや行政が取り組む事柄が自分の課題と思わされがちですが、そうではなくて「私が困っていること、何とかしたいと思っていることを社会課題として取り上げて解決に向けて動いたり、皆で取り組むことを始めてもいいのだ」と思えるような、市民一人ひとりが課題を発信できる市民社会にしたい。そのためのセッションやラボの活動と思っています。
ハブは、行政や政治家がやりたいことをサポートする装置なのではなく、市民一人ひとりが課題を見つけ、自分たちで課題に取り組むことが始められる舞台でありたいと思っています。

居住支援のラボ活動の様子

Q5.新たにハブで挑戦したいことはありますか?今後目指していることはありますか?

今までハブが主体となってセッションやラボを主催してきましたが、今後は、私たちと一緒にセッションやラボを企画してくれる団体を増やしていき、他の団体が主催するセッションやラボが生まれたらと思っています。
セッションのように、自分たちが見ている世界を他の人に知ってもらう活動やラボで深めていく活動を、ハブだけではなく他の団体と共に、ある程度共通のフォーマットに則って行い、情報発信やアーカイブするギャラリーなどを共通化できたら、いろいろな人が参加しやすくなるのではないのかなと考えています。

もともと何か特定のテーマに興味がある方は、自身で検索して動くと思いますが、以前にプロボノを希望する社会人の方に話を聞いた際に「自分の専門性を生かして社会貢献をしたいが、募集団体の説明会に行くと、嫌だと思っても断れなくなってしまう」という意見が印象的でした。
ハブのように、各募集団体と市民との間に入ってつなぐ役割の存在がいれば、直接的にプロモーションをされるわけではないので、より市民が社会貢献活動に参加しやすくなると考えました。

実際「私たちの知らない世界」シリーズで勉強会を開くと、「ちょっと興味があるので来てみました」と参加してくれる方もいます。
他の団体とも、このように団体側のプロモーションなしのセッションやラボを共催していけば、より間口が広がり、多くの市民に社会貢献活動に参加してもらえるのではと考えています。

Q6.今後どのような人に関わってほしいですか?

ハブの運営そのものをお手伝いしてくださる方や一緒にセッションやラボを共催してくれる団体を探しています。また、行政がカバーしきれていない課題が見つかったりもするため、行政職員の方が調査目的で来てくださればとも思っています。私たちの活動そのものを応援したいと思ってくださる地元企業や個人の方がいらっしゃればうれしいです。
まちが良くなっていく仕組みを支えてくれる方が増えてほしいです。

ゆくゆくは、ハブ主催のセッションの数は減っているのに、セッションの全体数は増えているというのが理想です。つまり、共催や他団体主催のセッションに初めての参加者の方が多く集まってくださり、全体として参加者が増えていくことを期待しています。

市民発信の課題を、個人や特定の団体だけでなく、他の団体、企業、行政など複数のセクターの協働によって取り組む、それを支えるのがハブだと思っています。
その前提として、課題に対して解決をしたいと動く市民が増えなければ協働は生まれないため、市民活動に携わりたいと思う方を増やそうといろいろな施策を練っています。

Q7.ハブに関わりたいと思っている方へメッセージをお願いします!

ハブは、特定のテーマについて取り上げているのではなく、多種多様なテーマをいろいろなバックグラウンドを持つ方々と話し合うので、誰もが来やすい場所であると思っています。ぜひ、色々な方に来ていただきたいです。
まずは参加しやすいセッションにご参加いただき、雰囲気をつかんでいただければと思います。ぜひ、セッションの場でご自身が感じていること、何とかしたいなと思っていることを語っていただければと思います。

ハブそのものに関わってくださることももちろんうれしいのですが、まずはご自身の何とかしたいことを他の人に話してみる、語ってみるということを始めてみてほしいです。
その第一歩としてハブという場を使ってもらえたらと思います。


次回12月21日(木)19時からは久々に情報交換会を開催します!
主に活動者のみなさんで、今年やってきたこと、積み残していること、来年やりたいこと、などを語り合います。

日 時:12月21日(木)19:00~20:30
会 場:仙台市市民活動サポートセンター6階セミナーホール、オンライン(Zoom)にて開催
対 象:仙台・宮城で活動している方、興味のある方、どなたでも参加できます。みなさん情報交換に参加いただきます。
参加費:無料
申 込:申込フォームから申込お願いします
2023/12/21セッション申込フォーム (google.com)

みなさまのご参加お待ちしております!




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