見出し画像

9/25開催レポート④「社会貢献の新しい関わり方会議」

9月25日(日)に開催した『社会貢献の新しい関わり方会議』
レポート④では、特定非営利活動法人やっぺすの髙橋さんのお話をレポートしていきます。髙橋さんはこれまでもソーシャルハブの情報交換会や住まいの支援を検討する小規模の場(ラボと呼んでいます)でも活動中です。

「やっぺす」は、石巻の方言で「一緒にやりましょう」
「私らしく生きるが叶えられるまちへ」をミッションに、石巻で女性の活躍支援、子育て支援、復興支援活動の3つの分野で様々な活動を行っています。

やっぺすの活動に「居住支援」があります。宮城県の居住支援法人として住まいの相談窓口を設けて、住まいに困っている人の支援をされています。
また、民間のシェルター機能付き貸し住宅「やっぺすハウス」を運営。住まいを必要としている人、離婚、DVなどの課題がある人が一時的に使える場所として運営されています。

住まいに困って相談に来られる方の困りごとは、DV・虐待、仕事・経済面、障害、ヤングケアラーだったり、課題は複合的にあることが多いそうです。やっぺすでは、それらの課題を解決するために、相談員の派遣、伴走支援(各種手続きの同行等)、食糧支援、無料職業紹介所の運営、居住支援、学習支援など多様な支援を組み合わせて支援をされています。

活動を通しての気づき
・多数の相談機関とのやり取りや煩雑な手続きに疲弊している。
・複合的な課題を一緒に紐解いていく伴走者が必要。
・ゴールもばらばらなため、支援内容の柔軟な変化が必要。
・早期の支援が早期の立て直しに繋がると実感している。

やっぺすの困りごと
・資金面。民間の助成金頼みになっている。
・ニーズはありすぎるのでやめることはできない。
・必要な支援に対してのリソース(人・金・情報)が足りない。

これまでの活動を通して、今後やっぺすでは制度に繋がるまでの間にいる人たちへの支援を、民間頼みではなく、行政や企業と積極的に協働して、セーフティネットを実行できるレベルまで推し進めたいとのことです。柔軟な対応、個別の課題にアプローチする伴走者としてやっぺす=一緒にやりましょうの姿勢を貫きたいと力強くお話いただきました。

まだまだ情報も仲間も資源も必要!やっぺすと一緒に活動してみたいと思った方、やっぺすの活動に役立ちそうな情報やアイデアをお持ちの方、ここは一緒にできそうだな、と一部でも自分にできることがある方はぜひやっぺすまでご連絡をしてみてください!!

当日の質疑応答を紹介します!
(質問)やっぺすハウスは全部団体の所有か?
→(髙橋さん)知人の大家から通常よりも安く借りて貸し出している。
(意見)仙台市、宮城県も空室がたくさんあるが、貸す側の立場としては、収入が減ってまでやることなのか、継続性の問題などもある。転貸する側のやっぺすがしっかりしてて、かつ金銭的な保証がされていれば、制度化はすんなりいくのではと思っている。お金を集める方法として出資など、不動産業全体を巻き込んでやるのはおもしろい。

(質問)どのようなきっかけでやっぺすに相談に来るのか?
→(髙橋さん)200件のうち9割は行政の相談窓口(生活保護課、市民相談窓口)から紹介されて来る。

今後もせんだい・みやぎソーシャルハブでは、新しい社会貢献の関わり方を考えていきます。またひと月に1回、情報交換会を継続しています。その場で情報共有したいこと、みなさんからアイデアをいただきたいことなどお待ちしております!随時Facebookのグループページに情報や相談などの投稿もお待ちしております!!

本事業は日本財団の助成を受けて実施しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?