WhiteCanvasスリランカ
2022年4月29日(金・祝)から5月8日(日)まで、熱海ACAOで開催されてるACAO des ART内で、東方文化支援財団が所蔵するWhiteCanvasスリランカの作品も展示販売されている。
特に、急激に停電、インフレが激しく、それに伴ってデモが発生し、政情も不安定になっているスリランカ。
そんなスリランカの作品を販売し、スリランカの支援に繋げていきたい。
スリランカのWhiteCanvasは、TBSの秋沢淳子さんが創設理事と務める一般社団法人SPUTNIK Internationalの現地代表エシャンタさんや、タルー君を中心にして運営されている。(お二人とも日本語はペラペラ!)
SPUTNIK Internationalは、スリランカで児童養護施設や日本語学校、奨学金制度などの国際教育支援を20年以上行っている老舗NGO。
スリランカの教育界に大きな影響力を持っていて、WhiteCanvasのアートコンテストでは毎年1,000作品を超す応募が殺到している。応募総数は、タイ・カンボジアと比べても圧倒的だ。
特に、子どもたちの作品は魅力的で、迫力のある色取り取りの作品は一見の価値あり。
そんなスリランカが、異変が起きている
WhiteCanvasでは定期的に、日本、タイ、スリランカ、カンボジアの4カ国を繋いでオンラインミーティングをしているのだが、スリランカはここ半年ほど、突発的な停電が多く、ミーティングに参加できないことも多かった。
しかし、4月19日(火)いつものように定例ミーティングを開催すると、エシャンタさんもタルー君も参加してくれた。
ところが、いつも元気なお二人が、元気がない。
話を聞くと、スリランカの状態がかなり深刻らしい。
停電は、1日10時間以上。
ガソリンは5日並んでも手に入らない。
物価は6倍。
パン屋は小麦粉もガスも手に入らず開業できず、スーパーに行っても商品は並んでいない。。。
お金もないが、お金があっても買うものもないのだ。
激しいインフレに、エネルギー不足、そして食料不足。
話を聞くだけで、目眩がしてくる。
ニュースをチェックすると、コロナ禍やウクライナ情勢によりコロナ禍による観光業収入の激減や、インフラの開発のために巨額の中国からの借入による『債務の罠』に陥っていることが原因らしい。
正直、カンボジアもこのような状況はスリランカと全く変わらない。
いつかカンボジアも似たような状況になるのではないか、と思うと不安に駆られる。
そしてスリランカでは、このような状況に陥った責任を求めて反政府デモも激しさを増している。
治安の悪化も懸念される。
いつもオンラインでやりとりしているエシャンタさんやタルーさん、そしてSPUTNIK Internationalの方々が心配でならない。
TVのニュースの中のどこか遠い国スリランカではなく、いつも身近に感じていたスリランカ。
先ほどMessengerで状況を聞くが、刻一刻とひどくなっているようだ。
自分にできることが少な過ぎて、情けなくなってくる。
アートでスリランカを救えるのだろうか?
結局、無力なのだろうか?
WhiteCanvasスリランカの作品を多く所蔵する東方文化支援財団も、ACAO des ARTだけではなく、オンラインでもスリランカの作品を販売して支援に回す予定だ。
決して安い金額ではないけれど、スリランカのアートを購入して支援して欲しい。
そして、見てもらいたい。
購入しなかったとしても、スリランカのアーティストの作品だけでもみて知って欲しいのだ。
アートから世界を知る。
そのくらいのことしかできないかもしれないけれど、それでも私はアートの可能性を信じたい。
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