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ミャンマーの子どもたちとデジタルアートを描こう!

カンボジア人女性アーティストが、ミャンマーの子どもたちにデジタルアートの可能性を伝える。

8月7日、カンボジア人女性アーティストJessyAnが講師になり、ミャンマーの子どもを対象にしたオンライン・デジタルアートワークショップを開催しました。

参加者は、特定非営利活動法人ジャパンハートが運営するミャンマーの養育施設Dream Trainの10人。

12歳から15歳までの子どもたちです。

オンラインを通して、JessyAnがいつも使用しているiPadのAdobe Frescoを使って、デジタルアートの描き方を教えました。

しかし、中には絵が不得意な子どもたちもいるでしょう。

ということで技術を教えるだけではなく『アートが描ける』発想方法のファシリテーションも行いました。

そこで最初にお話ししたのが、JessyAnの生い立ちです。

JessyAnは参加者の子どもたちと同じ、普通の東南アジアの一般的なカンボジア人。

Jessyの幼い頃の写真も公開(一番左)

JessyAnは、カンボジアの首都プノンペンからバイクで一時間ほど行ったカンダール州の村出身。父親はマンゴー畑をしていて、母親もお菓子の行商や魚の加工の仕事などを行なっている一般的な生まれです。

日本人の視点から見たら、発展途上国の貧困層の生まれといっても過言ではないかもしれません。

最初は決して絵を描くことが得意ではなく、パソコンを長時間見ると頭痛が起こってしまうような子でした。

そんなJessyAnでも、iPadを駆使してデジタルアートで自分を表現できる様になったということを知ってもらいたかったのです。

『アート』に必要なことは、絵が上手ということではなく、自分自身の考えや感情を表現するということです。

表現の練習として、色彩や図形などを見たときの感想や連想するものをひとりずつ答えるファシリテーションも行いました。

カンボジア人のJessyAnが日本語で話して、ミャンマー人の方がビルマ語で通訳する。
まさに、不思議なグローバルコミュニケーション。

現場ではIT/STEAM教育を提供するKids LaboYamin(イェミン)さんが流暢な日本語で、通訳やアシストしてくれました。

ZOOMを使ったオンラインの壁、そして言語の壁。
そして、カンボジア人とミャンマー人という人種の壁。

最初はぎこちなかったやり取りですが、そんな壁を乗り越えて、潤滑なコミュニケーションが取れていたんじゃないかなと思います。

Jessyも一緒に絵を描く。

そんファシリテーションを踏まえ、参加者のみんなにはiPadで『ハッピーになる絵』を描いもらいました。

みんな黙々と40分。すごい集中力で描いてくれました。
描いた作品について、それぞれパソコンの前でプレゼンテーションしてもらいます。

可愛いキャラクターや、雪、そして美しい自然。
どの絵も、たった40分で描いたとは思えないほど、夢が溢れるものでした。

今回のワークショップは、養育施設Dream Trainの教育チームのリーダーをしているSoe Soe Myint(ソーソーミィン)さんや、通訳を担当してくれたIT/STEAM教育を提供するKids Laboの方々、そして今回のワークショップの支援を行なってくれた第一生命ミャンマーなどたくさんの方々のおかげで行うことができました。

未だ不安定なミャンマーの情勢。
このような時代に、オンラインとはいえミャンマーの方々とやりとりできたのは、本当にやりがいと無限の可能性を感じます。

ぜひ参加者の方々には、WhiteCanvasミャンマーにも応募してもらいたいです。

そして次回は我々がミャンマーに直接赴いて、リアルのワークショップを行いたいものです。

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