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カンボジア人女性クリエーターDnanについて。【SocialCompassメンバー紹介】

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聖杯から湧き出る黒い煙。
ダイナミックにキャンパスに描かれた煙は何もイメージするだろうか。

Dnanさんから、誕生日にこの絵画をプレゼントされた。
Dnanさんは日本語も堪能、最近のワッティーアニメの制作を担当、そしてアートにも造詣が深い優秀なSocialCompassのメンバーだ。

デザインやクリエイティブができる日本語・クメール語話者は、すでにリコさんJessyAnがいる。三人とも通訳レベル。

なぜ三人もそんなに優秀な人材がSocialCompassにいるのか?

ことの始まりは2019年5月、SocialCompassの活動NHK WorldSide by Side』という30分枠のドキュメンタリー番組に取り上げられたことだった。
海外向け番組なので全編英語。カンボジアでも見ることができる。
この放映を見て、SocialCompassの入社面接に来たのがDnanさんだ。

Dnanさんは当時、日系の某一流商社の社員に勤務。
身だしなみもパリッとしていて、話す日本語も丁寧。履歴書を見ると、読み書きもレベルが高いのがよくわかる。王立カンボジア経済法科大学卒業で、日本へも何度か行ったことがある優秀な人材。

面接するこちらが緊張する。

しかし元々、アートに関わる仕事に興味があったらしくSocialCompassを志願してくれた。確かに、カンボジアのでアートやデザインに関われる仕事の上で、日本語が役に立つ仕事はそんなに多くはないだろう。

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とはいえ、かなり条件が良いと予想される日系商社からの、転職希望。現状の条件から給与が落ちることも覚悟していると言っているが、悩ましい。

なぜなら、この時の採用は雑用アシスタント募集。200~250ドルくらいの条件を想定していた。日本語なんて話せなくても良いのだ。

そう思っていたら、そんな優秀な人材が面接に来てしまった。

いくら給与下げるにしても、明らかな優秀な人材。さすがにこの条件というわけにはいかない。こちらが申し訳なくて、恐縮してしまう。

悩んだ末、その時はお断りのメールを送らせてもらうことにした。

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Dnanさんがやりたいこと。オンライン講座ソーシャルコンパス課題より。

しかしメールの返信も丁寧。
そして文末には、こんな文言が付け加えられていた。
「ボランティアでも良いので、何かプロジェクトがあれば手伝わしてほしい。」と。

アートやデザインに情熱を持っている彼女。やはり、採用すればよかったのではないか。。。そこから半年近く悩まされることになる。

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そこで、弊社が行なった日本人を対象にしていたオンラインデザイン講習ソーシャルキャンパスに参加してもらうことにした。他の参加者は全員日本人の中、積極的にデザインやSDGsを学んでくれた。

『社会貢献×アート・デザイン』のコンセプも理解がある。

それ以外にも、オンラインで行われたアニメーションワークショップにボランティアで参加したり、介護学校での撮影も同行してくれたりとSocialCompassに関わり続けてくれた。

その間にも色々な仕事は決まり、カンボジアでアートコンペディションWhiteCanvasも行うことになった。

そこで思い浮かぶのが、Dnanさんの顔。

やはり彼女といっしょに働きたい!!

面接から半年以上経った2020年9月に、ついにSocialCompassに正式加入することになったのだ。

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そこからの活躍は説明するまでもないだろう。
デザイン、アニメーション、翻訳、通訳、総務、雑務と、まさに即戦力。

WhiteCanvasカンボジアの授賞式では、通訳も担当。カンボジアへ来て9年。私の通訳はずっとJessyAnが担当だったのだが、映像撮影に回ったJessyAnに代わって私の言葉を訳してもらった。

個人的にはとても感慨深い。

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JessyAnとのコンビも見ていて頼もしいかぎり

そんなDnanさんの趣味は絵画。

在宅ワークになっている今、週末には気分転換に絵を描いているようだ。
それがまた素晴らしい。

WhiteCanvasの運営側に回ってしまったおかげで、彼女の作品が出品できないのが申し訳ないくらい。彼女はアーティストとしての可能性も存分に持っている。

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勤勉なDnanさんは、学びにもとても積極的だ。
私から伝えれるものは、なるたけ伝えていきたい。

そして、Dnanさんやカンボジアの文化のためになるようなプロジェクトは、今後も色々と積極的にやっていく。

いつかは日本だけではなく、DnanさんやSocialCompassのメンバーをヨーロッパやアメリカの美術館連れて行ってみたいと思っている。どうにか、そんなプロジェクトが作れないものか、頭を捻る今日この頃だ。

SocialCompassには本当に優秀な人材が揃い出している。
カンボジアのアートやデザインの未来は本当に明るいのではないだろうか。

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