スリランカでアニメーションを作ろう!?と思ったら。。。
破産宣告をして、経済破綻まっただ中のスリランカ。
停電やガソリンの高騰で、経済は大混乱。
そんなスリランカとオンラインで繋いで、アニメーションのワークショップを行った。
しかし、ワークショップも大混乱(?)
アニメーションのワークショップなのに、全く『絵』がない『おじさんの顔だけ』が映るワークショップになってしまった。。。
ことの始まりは、スリランカの教育系NGOスプートニクインターナショナルのエシャンタ先生から、『DigiCon6スリランカ』の参加者のためのワークショップを打診をされたことだった。
『DigiCon6』とは、株式会社TBSホールディングスが主催する映像コンテスト。
2019年から、スリランカも参加している。
スリランカからの応募作品は、実写作品ばかりで、アニメーション作品が少ない。
理由は、経済が破綻していることももちろんはもちろん、元々アニメーションを学ぶ場はほとんどないからだ。
そこでカンボジアやラオス、ミャンマーなどでの発展途上国でアニメーションワークショップを行なっているソーシャルコンパスに白羽の矢がたった。
アニメーションの学校がない途上国のワークショップならお手のもの、、、と思っていたら、望んでいるのは初歩的なアニメーションの技術を学びたいわけではないようだ。
というのも、どうやら今年のDigiCon6スリランカの締切が近い(残り締切一週間前)らしく、参加者が今制作しているアニメーションのレベルアップを促進する授業をして欲しいようだ。
打ち合わせの末、参加者の応募作品を(途中経過でも良いので)見せてもらって、それぞれにアドバイスやコメントをすることになった。
正直、楽。
スライドなど、事前の資料を準備する必要はない。
と、油断をしていた。
スリランカの作品を見て、話せば良いだけだと思っていたからだ。
前日には、参加者は11人と連絡をもらう。
ちょうど良い人数。
8月7日土曜日。
ミャンマーでのワークショップを終えてすぐ、スリランカとZOOMを繋ぐ。
ワークショップの開会の儀として、エシャンタ先生が挨拶。
通訳は、Tharusha(タルー)君。
来月には大分にある立命館アジア太平洋大学に留学予定の、めちゃくちゃ優秀なスリランカ人。日本語はペラペラ。
めちゃくちゃ心強い最強通訳だ。
しかし、エシャンタ先生の挨拶が終わると、
「はい、中村先生お願いします!」
と話を振られる。
中村「え?スリランカの方々の作品は見れないの?」
すると、エシャンタ先生が丁寧に謝られる。
「参加者の作品で見せれる作品はないんです。。。」と。
どうやら、話は色々変わっていて(?)、見せれる作品は一本もないらしい。
さて、オンラインワークショップはまだ始まったばかり。スライドも特に準備していない。(反省・・・。)
どうしたものか。。。冷や汗が出る。
仕方がないので、参加者の方々のパソコンの制作環境を質問する。
聞いてはみたものの、正直なところ、時間稼ぎ。
なんとか、頭を捻って、ワークショップの構成を組み立てる。
そして、参加者が今作っているアニメーションのコンセプトを聞いてみるにした。
すると、めちゃくちゃ雄弁に語ってくれる。
さすが、スリランカの方々。
聞いてみると、コンセプトがぶれている人、そして、まとまっていない人も多い。
とはいえ、聞いているだけでも、スリランカの方々のクリエイティビティを感じられて面白い。
中には、複雑すぎて破綻しているコンセプトもw
その辺を、つっこんだり、アドバイスしたりしながらワークショップは進んでいく。
しかし、画面に映っているのは、若者のタルー君と、日本人のおじさんの顔だけ。
参加者もみんな、男性。
そして現在のスリランカは、インターネットも不安定なので、耳だけ参加者多数。
画面的には、『地味〜』なワークショップになってしまった。
とはいえ、参加者もコンセプトを自分で語たるうちに整理ができたり、イマジネーションが沸いたようだ。
意外に満足してもらえたようで、なんとか大円団。
とはいえ、いつかはスリランカの方々と、一緒に『華やかな』アニメーションを一緒に作るワークショップをしてみたい。
そして、こちらはジャーナリスト堀潤さんのチャンネルにタルー君にゲスト出演してもらい『スリランカの現在とアート』について語ってもらいました!
貴重なスリランカの今を、日本語ペラペラのタルー君が伝えてくれています!ぜひ、ご覧ください!
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