アフガニスタンのヤク中は、人工知能で何を描くのか?
今更ながら話題の、人工知能が絵を描くMidjourneyを試してみた。
Midjourney(ミッドジャーニー)とは、今話題のAI(人工知能)が人間が与えた文章に基づいて画像を生成するのサービス。
写真や絵画などの説明文(キャプション)を与えると、それに基づいたイラストを生成してくれる魔法のようなサービスだ。
数秒で生成されるイラストは、見事。もう、SF。
時代は、ドラえもんの世界のようになってしまった。
もう、絵を上手に描く、ということがアドバンテージではなくなってしまったわけだ。
悲観的に言えば、「絵を描く」ことでご飯を食べている私は失業だ。
(とは言え、元々、さほど絵が上手いわけではないけれど。)
もう、想像した思いや考えを、誰もが形にできる時代がやってきてしまった。思った世界観を具現化できるのは、アーティストやイラスタレーターの専売特許ではなくなってしまったわけだ。
それでは『アート』が無意味化してしまうかといえば、そうではない。
まるで時代は写真機ができた後のアートシーン。写実主義の価値が下がったからこそ、印象派やキュビズムが出てきた。
そして、今。
AIで描いた絵がコンテストで受賞して、物議を醸し出している。
アメリカ人のジェイソン・アレンさん(39)が、このMidjourneyを使って作成した絵に少し手直しをしたデジタルアートが、同州の美術コンテストに出品した作品が8月、新人アーティスト部門の「デジタルアート・デジタル加工写真」分野で1位に選ばれてしまったのだ。
芸術とは何かという論議が巻き起こっているようだ。
しかし、こんな時だからこそ、新たなアートの芽吹いてきているのだと思う。
アートは、技術ではなくなった。誰もが表現できる時代。逆にいえば、どこの誰が描いたかが大切になってくるのかもしれない。
そして、顧客にとっての、意味や意義を作っていかなければならない。見た人々が、それぞれ語りたくなるストーリーを創出したものが、これからの時代のアートになっていくのだろう。
最近、アフガニスタンの現状を見て、衝撃を受けた。
アメリカが撤退して、タリバン政権に移行して1年。。。
コロナやウクライナなど、次々に巻き起こるニュースに飲み込まれて、あまり報道されることがないアフガニスタン。
貧困に苛まれて、麻薬中毒に陥ってしまった人たちが、橋の下に屯う。
そこはまるで、本当の地獄。
個人的には、『この橋の下で呆然と生きる彼らの言葉を拾って、Midjourneyで絵画を描くとどうなるのだろうか?』と、考えててしまった。
絵なんて描ける状況ではない人々。
アートから、最も遠い状態の人々。
そんな彼らは、人工知能を使ったら、どのような絵を描くことができるのだろうか?
そういうものが、次世代のアートになるのかもしれない。。。そう思った。
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