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妻・有紀子と貧困地域の女性団体『ラチャナ』

カンボジアの首都のプノンペンや、アンコールワットの街シェムリアップなどが、思ったより都会なことに驚く人も多いだろう。

想像していた発展途上国のイメージとは程遠いので、貧困や社会問題なんて実はないのではと思ってしまうくらいだ。

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しかし、プノンペンから車で南東部に2時間半行ったところに、スヴァイリエンという貧困の州がある。(日本政府が作ったツバサ橋がない時代は、片道4時間近く掛かっていた。)

私も何度かスヴァイリエンへ行ったが、本当に何もないところ。州都でも、観光地もなければ、店も少ない。

バスもスヴァイリエン行きの直行便はなく途中下車やヒッチハイク、もしくはタクシーのチャーターでしか行く方法がないのだ。

まさに陸の孤島。

農業環境も、土も悪くあまり適していないようで、働き手の多くは男性はみんな首都のプノンペンへ出稼ぎに出てしまっている。

夜のプノンペンで、トゥクトゥクの車内にハンモックを吊るして寝ているのは、スヴァイリエンや隣のプレイベン出身者の出稼ぎドライバーだったりする。

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そんなスヴァイリエンに、私の妻の有紀子や、ソーシャルコンパス理事でデザイナーのリコさんこと貝塚乃梨子が住んでいた。(ちなみに二人は誕生日も同じ)

妻の有紀子は、2013年〜2015年まで、JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊員としてスヴァイリエンに駐在していたのだ。

配属先は現地の農業局。日系のNPOと共に、現地の農協の支援などを行なっていた。(現在もカンボジア農業省で、米の種などのプロジェクトに従事)

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そんな彼女のもうひとつの活動が、ハンドクラフトを行う現地の女性団体『ラチャナ』の支援だ。ラチャナは、シルクやクロマーなどカンボジアの素材を使ってかわいらしい動物人形ストラップやゾウの形の鍋つかみなどのハンドクラフト製品を作っている。

男性が出稼ぎに出てしまっているスヴァイリエンの女性にとって、家でも作業ができるハンドクラフトは貴重な現金収入だ。

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『ラチャナ』は、2003年に日本のNGOセカンドハンドの支援を受けてスヴァイリエン州に設立された、縫製を学ぶ職業訓練センターから生まれた団体だった。

しかしその後は、NGOによる技術や物資の支援は受けておらず、地元のカンボジア人女性だけで運営を行なっていた。しかし、地元のカンボジア人女性だけでは難しい、販路の拡大や商品開発などのサポートを行なっていた。

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そして、リコさんと共に『ラチャナ』のロゴデザイン制作を行い、商品にタグをつけるなど、ブランディング向上にも推進。

そのほか、日本に帰国した際には、フェアトレードフェスタに商品を出展など精力的に活動した。

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WhiteCanvasでもノミネートされているSmallArtSchoolの生徒が描いた絵画ともコラボして、生地を制作。その記事を使った財布やポーチなどの色々な商品した。

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そして、ワッティーともコラボレーション。

ひとつひとつ手作りの、シルクとコットンを使ったマスコット人形も開発した。『ラチャナ』のメンバーとも、顔の表情など細部に至るまで綿密にやりとりして、デザインした。

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しかしながら、有紀子と私もここ数年、スヴァイリエンに足を運べていない。ここ最近の『ラチャナ』の動向も詳しくわかってはいない。

最近は大丈夫だろうか?

というのも、昨年からはカンボジアへの観光客は途絶えている。お土産としての需要が大きかった『ラチャナ』にとっては大打撃なのではないだろうか。。。

有紀子から、久しぶりに『ラチャナ』のメンバーに連絡とって貰おう。

なにか、ラチャナを支援できることがあるかもしれない。

つづく

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