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聾唖の少女と山の青年の物語

図書館の魔女

聾唖(聴覚がない)者が出てくる物語は初めて読んだ。
山で育ち、文字に触れたことがなかった青年キリヒトが師匠の命で図書館に勤めることになる。
図書館の司書であり、魔女と呼ばれているマツリカという少女と織りなす言葉にはかなり惹かれるものがあった。
物語の前半は進行が遅く、やや退屈だったが、後半になると段々物語に引き込まれていき半分は一日で読んでしまった。こうなると二巻もすぐに図書館で借りねばならない。外に出たくない。
言葉というものは一体何なのか。それを考えさせられた一冊だった。
出てくる言葉が難しいので、時間を作って背筋を伸ばし、辞書を片手に(持てない)読むのがおすすめ。たまにはゆっくりと調べながら読むのもまた一興である。

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