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20240622「次の朝が来るのなら、それでいい」

朝に起きて
しばらくじっとしている
目を閉じて
聞こえて来る物音をそのままに
同調しつつ反発を探し
新しい空気を吸い込む
バス停で待ってる人はいない
わたしが待ってるだけ
昨日の月と
今日の月では
何が違うのか
よくわからないとしても
何かが変わってるのだろう
昨日の朝のことも憶えてなく
今日の朝もまた忘れるのだろう
そんな毎朝のひんやりさ

眠れたのか
眠れなかったのか
よくわからないまま
のそのそと起きて
カーテンを開ける
鳥たちは高らかに
何かを伝えて来る
意味もわからないけれど
サインはその波長を促す
こつこつ叩いて
塊を崩し
滑らかな泥水を混ぜる
そして透明な流れを待って
しぶきを爆ぜさせ
音階の空白に
わたしを乗せる

高低のある所々
然もなくば固いしもべを砕き
更に細密まで降りていこう
混ぜ合わせられたのは
きっと同調の誘い
それでいて反発し合う
隣同士の不調和
にもかかわらず
やりとりを連続させ
わたしのどこかは
既に分節されていて
一針を編むように
誰彼に尋ねに行っている
知らないわたしでもいい
次の朝が来るのなら
それでいい

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