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20240416「きっと静か」

憂いと願いを混ぜ合わせ
どっち着かずを交互に据え
気分の左右を選んで
こっちかなって
進ませる
考えたことないようでいて
いつもと違う方へ
そっちでないよって
どこかで教えてくれるのは
本能のどこか
何となくわかってるって
そう思えるくらいに
きっと静か
眠れるくらいに
漣の擦れ
そっと触れるくらいに
息をしている

ひとくち飲んで
また生き返る
それを繰り返せば
途端に出会す物語の続き
栞を挟んだ本を抱え
山々を見ながら
数ページを捲る
しばらく目を閉じたら
その向こうへ
そして向こうからやって来る
受け取れない知らせもまた
本能の類い
言い訳を鱈腹抱え
ひとつずつ忘れている
さっきまでのことを置いて
これからを見上げている
眠たいのは春の所為にしておこう

風景を濁しつつ
晴明を過ごしつつ潔斎を進ませ
新芽を見つけ
綻びを賑わう
風向きを嗅ぎ分け
その道を選んでいる
そんなつもりもないけれど
何となくこっちかなって
結構適当でも修正しつつ
在るようになっている
見えない翼を持って
既に飛翔していることを
皆知らないでいるように
こことそこを目指しながら
今日のことを記しておこう
そんなこともあった
そう思える時も在るだろうから

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