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身体バリアとつながりの要。「鼻うがい」のススメ

ウェルネス健康トレーナーの森 雫です。

前回、身体を守る3つのステップをご紹介させていただきました。

図 生体防御の3つの壁

1つめのステップ、皮膚や粘膜での物理的防御を行う機能をしっかり保っておくことは、大変重要になります。

のどや鼻は空気中の病原体や異物の侵入を拒むのに中心的な役割をしています。特に糖尿病や自己免疫疾患や感染症などとの関連が言われているのが鼻の奥の部分「上咽頭(じょういんとう)」と呼ばれる部分。

鼻から咽頭の図

マスクをした生活やアレルギーや花粉症、風邪の時期や過度のアルコール摂取などで鼻が詰まってしまうと口呼吸が多くなり、知らないうちに上咽頭が炎症を起こしやすくなります。脳に直接つながる部分でもあるので、普段からケアしておきたいところです。

上咽頭のケアのメリットは、気道の乾燥を防いで線毛(せんもう)の異物の侵入を防ぐ役割が保たれること、鼻腔や咽頭・喉頭にある上皮細胞が抗ウィルス作用を発揮するのに役立つことです。

特に注目すべきは、上皮細胞が、塩化物イオンを材料に自ら次亜塩素酸を作り出すこと。上皮細胞は粘膜に多く存在しています。

次亜塩素酸は、手の消毒の時にも良く話題になった抗ウィルス作用のあるものですが、免疫細胞も「次亜塩素酸」を使って病原体や異物を分解しています。病原体を排除してくれる自然免疫細胞であるマクロファージだけではなく、上皮細胞でも作ることが分かってきました。

そこでおすすめしたい習慣は、「鼻うがい」です!

外から自分でコントロールしやすい粘膜、上皮細胞のある場所であり、身体防御の入口であり、いろんな器官へ影響を及ぼす場所でもあるので、幅広い効果が期待できます。

鼻の奥の異物を取り除くのは、普通の口からのうがいでは届きません(中咽頭、下咽頭のみ)。だから口だけでなく、お鼻もうがいをしてあげてほしいのです。

お口のうがいはお塩や緑茶でするといいという昔からの知恵はよくききますよね。

「鼻うがい」は「塩化マグネシウム」を使ってすることをおすすめします。もちろん口うがいにも「塩化マグネシウム」はおすすめ。

マグネシウムといってもいろんな種類があるのですが、水溶性で吸収が良く安定性が高いのが「塩化マグネシウム」。お塩も塩化マグネシウムの一種ですが、ナトリウムの割合が高いので、マグネシウムを濃縮して全体比率を多くした高濃度マグネシウムが経口や経皮吸収として使うには身体に優しいです。

もともとマグネシウムは身体を正常化するために必要な300以上もの代謝に関わるミネラルで、骨や筋肉の形成やメンタルの安定、整腸作用などいろんな身体の働きに必要不可欠で、現代では最も不足しやすいミネラルともいわれています。

話を「鼻うがい」の効用に戻すと、「塩化マグネシウム」が塩化物イオンの供給源となって次亜塩素酸を作り出りだすこと、ウィルスなどが洗い流されるだけでなく細菌などの繁殖しにくいアルカリ性の環境になること、炎症抑制作用、脳脊髄液の流れをスムーズにし脳の解毒にも役立つこと、鼻詰まりが改善して呼吸が楽になることなどがわかっています。いいことばかり。

また上咽頭は大脳辺縁系のストレス反応に関わる部分の仕組みにも影響があるとも推測されていて、上咽頭の健康は脳の健康の相互作用があることも期待されます。鼻腔は、心の病改善とも密接に関係していると言われています。

でも痛いのでは?!やりにくいのでは?!と躊躇する方も多いかもしれません。

鼻うがいのやり方

おすすめの鼻うがいグッズはこちら。

鼻うがいグッズ

痛くなりにくいコツは①ぬるま湯(36~37℃くらいにひと肌程度)を使う、②塩化マグネシウムは最初は2~3滴くらいの少な目からはじめて回数と共に少しずつ増やしていく、③「エー」と下を向いて声を出しながらやる、④つばを飲まない、⑤右から左、左から右と鼻の奥を通すように容器を押す

とはいえ、最初は染みて目や頭、喉の奥の方までマグネシウムが染みわたり響くような感覚があります。つながっている、効いてる~って感じ。

私は、鼻うがいの後に、プロポリスやマヌカハニーなどをなめて、つながっているのどの奥も一緒にケアするようにしています。染みた感じも収まりやすくなります。

毎日やることで、鼻の通りも良くなり、染み感も少なくなっていきます。上咽頭からつながる部分が浄化、再生されていく変化が嬉しいです。

「出す」「入れない」ことで、良い循環の身体に

「鼻うがい」の外にも、「出す」ことは身体の機能を高めてくれます。

例えば「排便、排尿」「ファスティング」「運動やお風呂で汗をかく」

身体の中の老廃物や有害物質を外に出し、身体の中をどんどん循環させ、めぐる身体をつくることを心がけていきましょう。「めぐる」ことは健康の基本です。

電磁波いっぱいの中で暮らす現代は、体内にたまった不要な電気を放出する「アーシング」も必須項目かもしれません。土、砂浜、芝生など舗装されていない場所で裸足になったり歩いたりすることで、放電できます。

いらないものは定期的に出して、そのあといいものを必要な分だけ入れる。まずは出す、悪いものを入れないという意識や習慣が大事です。

その中でも「鼻うがい」は、地味なようですが、鼻からの入り口が、脳や自律神経、免疫力にも作用する1つでいろんな健康効果の及ぼす優れものです。是非生活に取り入れてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

●参考文献:ウィルスにおびえない暮らし方(山田豊文著・共栄書房)●図の引用:明治薬科大学のセルフメディテーション学研究所HP/老けない体を作る生活習慣(山田豊文監修・宝島社TJムック)

SmiringHarmony海光

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