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手作りして実感した、価格に込められた価値

以前、手芸屋さんを通り過ぎた時、ハッとするような美しい輝きが目に止まりました。
スワロフスキー・クリスタル」と呼ばれる素材。
ダイヤモンドのようにカットされた小さなガラスは、まるで宝石そのもののような輝きを放っていました。

小さい頃に、ビーズアクセサリーに夢中になっていた思い出が蘇ります。
キラキラした綺麗なものは、ずっと好きなんですね。

高価な装飾品に興味はありませんが、好みの輝きのアクセサリーを身につけたいという気持ちは高まっていました。
夏、という季節が、願望を膨らませているのかもしれません。

ここまで出会ったなら、1回自分で作ってみようかしらと、
初ハンドメイドに挑戦することにしました。

ときめきと共に、深い気づきもあったので、綴っていこうと思います。

手作りはやっぱり安い


まずは予算を知るためにも、近所の手芸屋さんに赴きました。
スワロフスキー・クリスタルのコーナーに一直線。
直感で選んだのは「ロイヤルブルー」でした。

青色の中でも、深く神秘的で知的さを感じるロイヤルブルー。
年々、その美しさに魅了されるようになり、手持ちのセーターやマフラーにロイヤルブルーが増えていました。
アクセサリーも同じ色を手に取るとは、よっぽど好きなようです。

お値段は、なんと2つで150円ほど。
こんなに綺麗なものが、こんなに安いとは。衝撃でした。

2つあるので、ネックレスとストラップにしようと、必要な材料を選んでいきます。
揃ったところで確認すると、全部で800円ほどでした。

自分で作ると、やはりお安く手に入るのですね。
そのまま購入しました。


思った以上の仕上がりになった


ワクワクしながら自宅に戻り、早速制作を開始します。

スワロフスキー・クリスタルを専用の台座に乗せ、ツメをペンチで固定します。
輪っかでつなぎ合わせて、作業すること5分。
完成したものがこちらです。

アクセサリー


それっぽく撮ってみましたが、
写真、取るのめちゃめちゃ難しいですね…。
多めにみてくださいね。

お金の循環について

アクセサリーが作られる過程を自分でなぞってみて、
改めて「自分では作り出せない価値」というものを実感しました。

私は、自分を使って「ロイヤルブルーを手元に置く」という自身のニーズは満たせました。

けれど、「ロイヤルブルーが最も美しく輝くパーツの組み合わせ」を考えようと思ったら、膨大な時間と労力がかかります。

手芸売り場には、何種類ものパーツがありました。
例えば、ネックレスとペンダントトップを繋ぐ輪っかは、
6mm、7mm…と、1mm単位でズラーっと並んでいます。
きっと、卸の現場では、膨大な種類が揃っていることでしょう。

それらから、最適なパーツを選んで組み合わせていく作業は、
私にはとてもできない、と思います。

1つ1つを丁寧に作ろうと思ったら、やっぱり大変です。


アクセサリーだけではありません。
料理もDIYも、こだわりの材料を探す旅に出ようと思ったら大変です。

自分にはできないことを、人生をかけてやっている方がいて、
その結晶を、商品やサービスとして提供してくれる人がいます。

私は個人で仕事をされている方から購入することが増えています。
原価+「α」の部分には、もちろん提供者の生活もかかっていますが、
根元の部分に、その方の知識と能力、そして情熱が込められています。

その深い部分にお金をお支払いしたい。
そうして生きていきたい。
という心の声を、アクセサリー作りを通して改めて聞くことができました。

販売価格の相場とは別に、自分で作る際の原価を知ると、
価格の内訳に想像が巡るようになります。
心からの感謝の気持ちで、お金を支払うという行為ができる選択が増えていくと思います。


資本主義経済という枠組みから逃れることはできませんが、
どのようなお金の循環に身を置くかというのは、自分で選択したいと思っています。


これから仕事をする上で、自分が提供する側でいるときも、
見失わないでいたい視点です。

ちょっとまとまらなくなってしまいましたが…
上手く言語化できるように。日々精進ですね。

生きていくのに必要なお金と向き合うことと、
お金の循環に向き合うことはしっかりと分けながら、
豊かに生きていきたいなぁと思っています。


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