太陽が呼んでいる
冬の太陽が呼んでいる。
昼過ぎ、カーテン越しに注がれる日差しが、きらきらと私を呼んでいる。
太陽の光にせきたてられるように、ジャケットにスマホとイヤフォン
鍵と小銭を入れてスニーカーを履いて家を出た。
王禅寺に行く
王禅寺に行ってみたい
と、柿の季節のころから思っていた。
あいにく、道には建物の陰が長く伸びている。
出来る限り、日の当たる側を歩くようにした。
クリスマスj-popを聴きながら。
20分ほどでたどり着いた王禅寺。
日差しに紅葉が眩い。
王禅寺は、禅寺丸という日本で最初の甘柿が発見された場所でもある。
その、原木を見つけた。
国の登録記念物に指定されているという。
来年は柿の実る季節に訪れたい。
美しい黒猫がいた。
黒曜石のように光る毛並みと純金の鈴のような目をしていた。
太陽の光の贈り物
この満ち足りた気持ちは何だろうか?
太陽の光がくれた贈り物だと思う。
太陽の光は脳内伝達物質であるセロトニンの分泌を促すという。
セロトニンは、心を安定させたり、何かをしようとする意欲につながるという。
セロトニンは、夜の良質な睡眠に必要なメラトニンの原料にもなるそうだ。
更に、太陽の光はビタミンDを生成してカルシウムの吸収を高めることで、骨密度を上げることにつながると言われている。
慢性間質性肺炎と診断され、経過観察中の日々は、ともすれば良くないことばかり考えて、暗い気持ちになる。
糖尿病、骨粗鬆症などの疾患もある。
太陽の光は、ひょっとすると私にとって、万能薬かもしれない。
太陽の時間は事務所にこもっていた長い年月を取り戻すことは到底出来ないけれど、
これからも太陽の呼ぶ声に耳を傾けたい。
太陽の呼んでくれる地域に住む幸せを感じながら。
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