ハラスメントを恐れて叱れない上司のための部下育成方法
「何でもかんでもハラスメントと言われてやりにくい」
「上司の残業が増えている」
「部下を叱れない上司が多くて困る」
研修中の上司の方や人事からこんな声を聴きます。
まず、お伝えしたいのは
「すべてがハラスメントではない」ということ。
業務上の適正な指導であれば、もちろんハラスメントにはあたりません。ハラスメントに関する知識をつけて、自信を持って部下の指導にあたってください
今回は、部下の指導にあたって具体的にどんな対策をすればいいのか、3つのポイントをご紹介します。
1)部下がやる気になる環境を作る
最近では、上司と部下の関係は変わってきています。
環境の変化も早く、必要とされるスキルや知識も変化してきています。これからは「上下関係」というより「お互いから学ぶ」という姿勢が必要です。
今、最も上司に求められていることは
「部下の持ち味、強みを見出して、それを職場で活用すること」。
みなさんは、部下の強みは理解していますか?その部下の強みを職場で発揮できる、部下がやる気になる環境を作りましょう。
2)目的・目標を共有する
「上司は部下を管理する、部下は管理される」
このような考え方は変わってきています。上下関係で管理するのではなく組織として何を目的として、どういう目標に向かっているのか、その中でのお互いの役割は何なのか、その目標を達成するために、今やるべきことをどう考えているのかを部下としっかりと共有をして仕事を始めましょう。
「ビジョンを示して合意を取る」
最初の部分でかみ合わないことで、上司と部下がうまくいかないことは多々あります。
3)部下の自発性を引き出すコミュニケーションを取る
気持ちでは部下のやる気を引き出したいと思っていても上司の言葉で部下がやる気をなくすことがあります。
例えば、
・前にも言ったよね
・勝手に行動するな!
・どうせ、やっぱり、しょせん・・
・こんなこともわからないのか、常識だろ
など
そのつもりはなくても、部下からすれば言われたくない言葉でやる気をなくすことがあります。
では、指摘したいことがあった場合、どう伝えればいいのか?自発性を引き出すためのコミュニケーションとして指摘したいことがある場合は「よい点を先に伝える+改善点を伝える」こと。
順番が大切です。先に行動の否定から伝えられると反発したくなりその指摘をすんなり受け取れなくなります。相手が受け取りやすいように、先に良い点を伝えてください。
ここで注意したいポイントがもう1つ。
つなぎ言葉です。
接続詞は「さらに」「そのうえ」を使う
「xxxはよかった、でも・・・・・だ」
逆説の接続詞が入ると、良い点を否定することになります。「xxxはよかった、さらにxxxするともっとよくなると思うよ」このように、部下の自発性を引き出すためのコミュニケーションのためには伝える順番と接続詞に気をつけましょう。
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