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小室哲哉と宇多田ヒカル、そしてミラクルひかる

 天才の苦悩と笑いの力。時代の変わり目。そんなテーマの雑談です。

 不要不急のため、ひさかたの通勤しました。その時にYouTubeでミラクルひかるさんの「2億4千万の瞳」メドレーを聞いて、笑いをこらえた折、書きたくなりました。この動画、癖になります。公共交通でのご視聴は注意ですよ。

 さて、本題です。小室哲哉さんは、大好き!!  というよりも生活必需品的な存在でした。パンク少年でしたけど、音楽はカッコいいと思っていました。そして、他の友人や初めて知り合った人との共通話題として、同じ時代を生きた共感をもたらす貴重なお方です。

 TM NETWORKの楽曲との出会いは、宮沢りえさん主演の「ぼくらの七日間戦争」の主題歌の「Seven Days War」です。同じころ、シティハンターの主題歌「Get Wild」がヘビーチューンだったと記憶しています。その後、TRF、鈴木亜美、Globe等々のプロデュースで才能を発揮されていました。

    1990年代に中高大学生として過ごした身としては、ほとんどの曲を反射的に歌えて、体が勝手に動くという、すごい影響を受けています。きっとそういう方は多いでしょう。

 そんな小室哲哉さんが、引退を意識するようになったエピソードがとても納得感があります。そう1999年、宇多田ヒカルさんが「Automatic」を発表した、そのときでした。

     あの衝撃は素人でもわかるくらいのものでした。「今までの音楽と全然違う。カッコいい。しかも、年下。」すげぇぜ、と。

 その頃、日本の音楽シーンで天下を極めつつあった小室哲哉さんが、音楽、歌詞、PV、すべてで完敗を感じ取ったのは、痛いほどわかる気がします。だって、土俵が違うんだもの。いわゆるイノベーション。破壊はしないけど創造的です。下剋上ですよね。

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Photo by Christian Lambert on Unsplash
「automatic」のPVのローなイメージ。

 時代も後押ししました。もう少し昔なら、宇多田ヒカルを「潰す」こともできたでしょう。

 世の中で潰されたイノベーションは枚挙がないですよね。

 でも、浸透しました。ご両親はじめ宇多田ヒカルさんの周辺の力もあったと思います。それでも、一番の要因は、今でいう音楽ストリーミングの技術が勃興しはじめていたことにあると思います。i-Podがメガヒットしたのは2005年ですが、音楽に特化したデジタルデバイスが広まりつつあった時期です。音楽が民主化した時期でした。

 「天才! 成功する人々の法則」にもあるように、時代・環境の力は大きかったと思います。蛇足ですが、この本、勝間勝代さんが訳者なんですね。今更気づきました。

 一方、宇多田ヒカルさん自身はイノベーションとか、下剋上とか、そんな感覚は持ち合わせていないように見えます。あくまで自己表現の延長上の自然さ。

  「Hey!Hey!Hey!」で初めて登場したときの姿のあどけなさ、といいより無垢な立ち振る舞い。それでいて周囲の情報をきちんと感知している頭のよさ。母親の藤圭子さんが、「この娘、天才なの」と言っていたのも頷けます。

 楽曲・パフォーマンスと普段の姿のギャップ。勝手な憶測はよくないのでしょうが、自身の才能をうすうす自覚しながらも、周囲に共感を求めて育ったゆえの無自覚の苦悩。その葛藤がアンバランスをうみ、さらなる魅力につながったんだな、とその時、直感的に察しました。

 その才能、感受性が、彼女を追い詰めたところもあったでしょう。でも、その後の活躍を見ると、それが糧となっているに違いありません。天才の天才たるゆえん、を想起します。

 一方、小室哲哉さんが宇多田ヒカルさんを知り、「数字を追えなくなった」と悩み、落ちていくのは、とても対照的で、示唆的です。

 どっちがよいかを言いたいのではないんです。時代の変わり目を象徴しているな、という気づきです。そして、変化の時期は、価値観が混在していて、前の時代の成功者先を行く天才も、ともに苦しむという理

    そうしてその間に位置する私たちは、同じく苦しむんです人類の歴史は、常にそうして変化し、世代を継承してきました。今の時代は特別ではないですが、私たちにとっては唯一無二の時代です。その中でやれることをやっていくのが求められると思っています。

継承については、「継承可能性、に込めた意図」をご覧ください。

    そんな中で、ミラクルひかるさんの存在が絶妙だと勝手に過大評価してます。モノマネのクオリティの高さでグンを抜いているのは、大前提にあります。マジで面白いですよね。爆笑しまくりです。半端ない観察眼。

  そんなミラクルひかるさんの「2億4千万の瞳」メドレーの宇多田ヒカルさんのパートで「私のこと愛して、もっとみて そう思って当たり前だと思う」って真似るんです。その時、笑うんです。すげぇ、笑うんです。「ジャパーン♫」のとこよりも。

    同時に、 あぁ天才の苦悩を笑いに昇華させる、すこい瞬間だと感じました。 宇多田ヒカルさんとミラクルひかるさんの関係は、Wikipediaの情報くらいしかしれませんが、すごい重要かもと感じました。宇多田ヒカルさんは、救われたんじゃないかな。

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Photo by Jamie Brown on Unsplash

 もはや、強者じゃなくても天才を支えられる時代なんですね。

 大きなパトロンが時代にそぐわない今、笑いで天才の苦悩を緩和するって、すごいことだと思います。心のパトロン、と名付けましょう。

 そんなわけで、勝手にミラクルひかるさんを賛美し、旧世代と新世代の移り変わりと、イノベーターの苦悩お笑いのもつ癒やしと浸透力の雑談でした。

    追伸;  ミラクルひかるさんの「2億4千万のひとみ」の青汁のおばさまの下りは癖になります。笑いが欲しい方は、ご視聴ください。

 お読みくださり、ありがとうございます!!!!

 これまでの文章は、『サステイナビリティ私観』をご覧ください。
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サステイナビリティ私観 (5)


「世界を変えるお金の使い方(Think the Earth Project編)」に基づいて100円単位~数万円単位でできること、50項目を実行し、その報告を記事にします。 「毎日使う100円玉にも世界を変える底力があります(P11)」 応援、ありがとうございます!!!!