米中貿易摩擦は今後10年の試金石
懸案が山積みの米中の貿易戦争ですが、シナリオとしてはいくつかあるかと。
そのなかで関税に関してが最も注目されている点ですが、今回の課題をハイテク産業の繁栄の柱に出来ないのかと考えるわけです。
サイバー攻撃について、技術移転についてなど、懸案は山積みなわけですが、10年後にどうなっているかということを考えると今回の貿易戦争は避けて通れないことだったのではないでしょうか。国同士の枠組みとそれを超えた技術の開発競争、それは無関係ではありません。むしろ技術の開発競争は国の枠組みを超えたものです。ただそれに追いつく国は繁栄し、追いつかなければ衰退する。それは確実かもしれません。
国として自国を守る、自国民を守るということは必要不可欠です。しかし国際的な技術の進展が進む中で国としての枠組みをどこまで維持し人材や技術の交流をどう進めるかというところも、各国が技術を発展させる上で重要なテーマです。昔と違い今は中国の高等教育も技術も世界トップレベルであることを考えると、90日の交渉は10年を見越した交渉になるでしょう。
交渉には短い、技術の開発にとっては長い90日。
国としてどうしたいかを世界各国それぞれは他人事のようには考えないことが重要と、私は考えます。知的財産権の考慮など直近の課題は山積みですが、アメリカも中国もここ10〜20年のハイテクニカルな産業を進めていくためには重要な国です。それどころか技術の開発にはそれぞれの人材は必要不可欠ですし、今回の交渉によってこれからの技術を考える上では、人材や技術そのものの交流などはなくてはならないことだったでしょう。
国としてはどう考えるか、について貿易だけで考えてはいけないのではないでしょうか。もちろん貿易摩擦が原因である今回の事象ではありますが、技術の発展に良い影響を与える交渉であって欲しいと考えます。技術の発展が国をどれだけ発展させられるか、それぞれの国での技術の経済効果はどれぐらいなのか・・・。
これから先10年の技術開発や様々な権利、貿易、人材交流、技術の開発や相互の影響(協力も対立も)など、それらの試金石になる90日と考えます。今回の交渉では短い期間では有りますが、それらについて深く交渉できることを希望しています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38449340S8A201C1EA2000/?n_cid=SPTMG053
人生に必要なのは勇気と想像力、そして少しのお金とはチャップリンの言葉ですが、勇気は別にしても(笑)、想像力はnoteのスキが示してくれます。少しのお金を記事を呼んで役に立ったならば志として頂けると本当に嬉しいです。書籍代として本を購入し、勉強してそのお金を還元できればと思います。