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気付けば得も言われぬ味に。~鴛鴦プリン~
牛乳よりも明らかにミルクティーの方が安かった。たまたまとはいえ、ありがとう売り出しと思いながら 作る気はなかったけれど、来客があるという事で。なんとなくミルクティープリンを作ることにした。
だが当日。客人が一人増えるかもしれない。減るかもしれない。え、どっち。どっち、どっち。ええい。どかんと、やってまえぃという事で。
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でっかくなっちゃったとさ。
おしまい。
ミルクティープリンにしたら、あまりにも甘くて。(まだ続くんかい。そして焼く前の味見は大事です。)
液体が温かいうちならいけるだろうと、なんとなくでインスタントのコーヒーを混ぜた。溶けた。ボネじゃんと思った。だがアマレットないしなぁと思って、まあ良いかと焼いた。
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味は、はじめは紅茶。後からコーヒー。匂いはコーヒー。カラメル、最高。カラメルは、子供が泣くくらい苦い方が好みです。(中身、こどもがなにを言う…) タネが甘いからちょうど良かった。柔らかすぎて割れてしまったが、それを気にする客人でもなかったので。(失礼な話やな( ̄▽ ̄;) ) ディプロマット(カスタード+生クリーム シュークリームの中のやつ)でも隠れない割れ目と“す”。基本、お菓子作るのがいちばんにがてな、失敗しかしない(というか、成功ってなんですか( ̄σ・ ̄))というやつなものでして。
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そして、ふと思う。あ、鴛鴦プリンやん。
ユンヨンチャーか、ヤンヨンチャーという台湾のお茶がある。漢字にすると『鴛鴦茶』。ときどき旅に出るカフェという小説に出てきます。
鴛鴦は、これで『おしどり』とも読みます。どんなお茶かというと、コーヒーと紅茶を割って飲む。カフェオレみたいなものです。
初めて聞いたとき美味しいのかと疑問に思いましたが、これはこれでなかなかいける。インドのミルクティー・チャイとか好きな人は好きな味。
おすすめは、砂糖の代わりにコンデンスミルクを親の仇のように大量に入れること。本場の飲み方らしいです。実際にやってみると、遠慮がちに砂糖を入れるより、ガツンとコンデンスミルクを入れた方が 両者の味が引き立ち お互いが打ち消しあっておらず、ちゃんと主張をしています。驚きはまり深みがあります。見た目は、茶色い…でもコーヒー牛乳ではない…何だろうという不思議な色です。
そんな鴛鴦プリンをなんとな-くで作る。甜菜がここにおりましたとさ。
おしまい。ヽ(*´∀`)ノ
しかし、我々人類は決して忘れてはならない。(まだ続くんかい。) プリンに『す』が入ったからと言って、『す』という文字が実際に入っている訳ではないということを。そして、実人生において。王子様などどこの世界にもいないということも。
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