かたち。
「何を見ているの?」
「輝かしい未来。」
「ふざけてる?」
「ふざけてない。」
「…。」
「あれ、」
「どれ?」
「皮フ科。」
「…?(…看板?)」
「皮フ科の『フ』の字は、マリトッツォの断面に似ているな。」
「なにを、なにで例えているんだ。」
「かたち。」
「かたちねぇ。」
「かたちあるもの。」
「良いように言わないで、」
「五十音の『あいうえお』」
「…お?」
「カタカナにすると。」
「アイウエオ。」
「『オ』ってさ。」
「『オ』?」
「かたち。文字の形。雰囲気、なんとなく。チョコレートぽいよね。」
「オ?」
「オ チョコレート。オ" カカオ70%」
○基本は、雰囲気です。
「かきくけこ。 カキクケコ …『コ』はあんこ入りの何か。 」
「なんかって、なんだ。」
「さしすせそ 、『す』の形をしたウォータースライダーか、ジェットコースターがあったらさ。」
「ないよ。」
「あったら大人も泣くと思う。」
「悪役も泣く?」
「悪役は、いつも心で泣いているよ。」
「深いな~、」
「深くはない。」
「サシスセソは、パス!」
「Pass!」
「たちつてと
『ち』は、プロセスチーズ入りのポンデケージョ。」
「なんだ。ポンデケージョって。」
「アヒージョとボン・ジョヴィの娘だよ。」
「うん、違うのだけはわかった、」
「『つ』は、食べかけのメンチカツ。もしくは、」
「もしくは?」
「カスタードクリーム入りの何か。」
「だから何かって、なんだ。」
「タチツテト Pass!」
「 Pass!( ´ ▽ ` )ノ 」
「…と、思ったけれど。」
「けれど?」
「ト 道路標識。」
「いや、ぽいけど。」
「なにぬねの ナニヌネノ…Pass!」
「パス!( ´ ▽ ` )ノ」
「はひふへほ
『ひ』は、芥川龍之介の鼻。」
「禅智内供?」
「僧。主人公ヽ(*´∀`)ノ」
「『へ』は、マリトッツォ試食中。」
「へぇ~、」
… (゜_゜;)
(@ ̄□ ̄@;)!!
「ちがう、そういうのじゃない!」
「そういうのじゃない時の、そういうのって いちばん恥ずかしいよね。」
「見ないでぇ…( ´△`)(…)」
「ハヒフヘホ」
「まだつづく?」
「『ハ』は、胃袋付近の食道。」
「食べ過ぎには注意?」
「胸焼けをしちゃうからね。」
「何を食べたの。」
「マリトッツォ。」
「やっぱり、」
「フ フ フ」
「マリトッツォ!」
「フ(プレーン) ブ(ちょこ) プ(いちご) 」
「いや、ぽいけど。」
「まみむめも…マミムメモ。
『ミ』は、 おしゃれなお店で出される曲がりくねったラング・ド・シャ。もしくは、」
「もしくは?」
「お造り(の盛付け方。)」
「発想!」
「マグロ3切れ。」
「発想!でも待って。お造りの並べ方って、右上がりじゃない?」
「何でもいいよ。食らえ!」
○急に
「ラング・ド・シャ!!」
「どうした。」
「必殺技っぽいよね。」
「お刺身じゃないんかい。」
「ツぅ~ナー!!(あぁ、言いたいだけです。)」
「それを言うなら、(強そうなお菓子を言うのであれば、) 最終奥義・プリングルス!!」
「…」
「…。」
「…負けたぁ~つよそう。破壊力否めない。ウエハースで出来たビル群を破壊しそう。」
「初期の円谷プロじゃん。」
「初期の円谷プロだ。…あ!」
「ん?」
「『モ。』」
「も?」
「『モ』は、 コージーコーナーの夏限定のフルーツゼリー。の、」
「の?」
「断面。」
「でた。断面。」
「桃味とぶどう味。」
「どっちも美味しいよな。きらきらしていて。」
「モモモモモ!」
「品揃え豊富で、なによりです。」
「やゆよ
『や』は、あぶり餅。
『ヤ』は、チョコバナナ。
『ヨ』は、オペラヽ(´∀`)ノ」
「幾重にも重なりあっていないじゃん。」
「幾重にも重なりあって、二重層に見えるんだよ。」
「ハーモニーじゃん。」♪
「ラリルレロ ぱす!」
「らりるれろ Pass!」
「わをんワヲン パス!」
「ほとんどパスじゃん。」
「気に入った。」
「なにが、」
「皮フ科のフの字は、マリトッツォに似ているな。」
「またそれかい、」
「フ(プレーン) ブ(ちょこ) プ(いちご)」
「結局、皮フ科はマリトッツォかい。」
「ちがうよ。」
(@ ̄□ ̄@;)!!
「何の裏切りだァ!!」
( ̄σ・ ̄)( ̄σ・ ̄)( ̄σ・ ̄)
クダラナイコトガスキー戯曲
【もじもじスイーツ】