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この2年間で300枚の絵を描いて初めて気付いた自分の特徴と変化。

コロナが騒がれ初めて「お家時間」なんて言葉が誕生し初めた2020年の春頃、それまでお家で過ごすという習慣がなかった私にとって、そんなお家時間というものはキツい時間であり、毎日に退屈を感じていました。

そんなお家時間を少しでも楽しく過ごそうと、バナナスムージー作りに励んでみたり、その時流行っていたNIZIUのダンスを練習してみたり、朝から炊飯器でケーキを焼いてみたり、友達を笑わせるためだけのくだらない動画作成をしてみたり、、、色々挑戦してみましたがどれも続きませんでした。

そんな中で唯一今でも、そしてこれから死ぬまできっとずっと続くだろうなと思えるものができました。
それが絵を描くことでした。
最初はただなんとなく絵が描きたいと思い、近所の100円ショップへ行き画用紙とクレヨン、黒のマーカーペンだけを買って始めてみました。

画用紙に絵を描くなんて小学生ぶりだったので、ただただワクワクして楽しかったです。
そして描き終わった絵を眺めてみて、素直に自分の絵が好きだと思いました。
私は決して上手な絵は描けませんが、充分に自分の伝えたいことを紙の上に表せる人だと知りました。

また当時一緒に暮らしていた恋人が全然上手ではない自分の絵を一生分の言葉で褒めてくれて、たくさんの自信をくれました。
それがすごくすごく嬉しくて単純に褒められるのが嬉しくて、もっと続けたいと思わせてくれました。
今思えばきっとそれが自分が絵を描き続けようと、小さく強く決心したきっかけだったと思います。
彼の褒め言葉は自分でも気づけなかった、自分が持っている世界の魅力に気づかせてくれました。

たくさん描いて私の絵を壁一面に並べてみよう!となりました。

初めて自分の世界に触れた時

自分の作品を壁一面に並べて少し離れて見た時に、初めて本当に自分の世界を知りました。
私の絵はコロナでお家時間が続き落ち込んでいた自分自身を、とっても元気づけてくれました!

お絵かきというのはただ絵を描くという行為ではなく、自分の想いや自分の世界を自由に表現する、自分が自分として生きるための大事な生きる方法になりました。
それからのこの2年間夢中になって絵を描き続け、気づけば300枚近い絵を描きました。

そして300枚近い絵を描き続ける中で、ある一つの自分の最大の特徴を発見しました。

それは、私は隙間(何もない空間)みたいなものが苦手だということです。
苦手という感情よりかは、もしかすると怖いに近い感情さえあるかもしれないです。

絵を描き始めた頃のイラストの一部

画用紙の次はイラスト帳にカラーペンを使って絵を描き始めました。
これはその一部ですが、どの絵もちょっとした隙間を埋めるように無数の色や模様を散りばめています。

紙の色が既に黄色にも関わらずどうしても空いた空間が気になってしまい、隙さえあれば色で埋めたい・塗りつぶしたいという気持ちになってしまうのです。

絵を描き続けながら、そういえば学生時代教科書やノート、プリントの余白部分が苦手でよくそこを埋めるかのようにお絵かきばかりしていた自分を思い出しました。
ただ気付いてなかっただけで、きっとずっと昔から隙間が苦手だったんだろうなと思います。

絵を描き始めて少し経ってから、iPadを手に入れました。

ipadで描いたイラストの一部

今まで何時間もかけていた色塗りが一瞬で終わる感動を味わいました。
やはりiPadでのお絵かきになっても、ほぼ隙間のない絵ばっかりです。

最近ではアクリル絵の具も使って描き始めました。

Galaxy between you and me
見えそうで見えない何か

ここでもやっぱり紙の白い部分が少しでも見えるのが嫌で、隙間なく色で覆っているように見えます。

絵を描き続けて、そんな「隙間が苦手」という知らなかった自分の特徴を知りました。
絵を描くという行為で、何か心の隙間を埋めているのかもしれないです。

またたくさんの絵を描き続けながら絵を描く想いはずっと変わらずに、自分の作風は少しずつ変化していることにも最近気付きました。

「言葉」を届けたいイラストたち

絵を描き始めた頃明確に書きたい、届けたい「言葉」が先に思いついてから「言葉」から描き始めていました。
きっとその頃はイラストはただ言葉を支えるようなものだったのかもしれないです。

ちょうどお絵かきに夢中になり始めた2年前、大きな悩み事を抱えていて毎日胸が痛くて眠れない日々を過ごしていました。
どんなに新しい朝がきても、昨日悩んでいたことと同じことを考える日が続くだけ。

誰にすがっても、自分自身に問いかけ続けても答えが見つからない、そんな空気の薄い苦しい毎日の中で最後に自分にできることは、自分自身を励ます強くて優しい希望の言葉を書くことしかありませんでした。

なのでそれが自分の作品の中にもきっと出てしまっていたんだと思います。
毎日自分に「大丈夫!大丈夫!」と言い聞かせるように、絵を描いて、言葉を綴ってなんとか毎日をこなしていました。

そして今はなぜかその頃のような絵が描けません。

「何か」を伝えたいイラストたち

最近ではこんな絵を描いています。
今は絵を描く時、明確に伝えたい「言葉」が何も思いつきません。

なんとなく漠然とこんな世界を創りたい、こんな感情や想いを形にしたい、こんなことを伝えたいといった、目に見えない言葉にもできない「何か」を描くようになりました。

この2年間で300枚近い絵を描きながら明確に「言葉」を形にしたい自分から、言葉にはできない「何か」を必死に形にしたい自分に変わっていたことにも気づくことができました。

この変化は自分にとってとても大きくて、面白い変化でした。

今の自分が描く絵が大好きだし、言葉をたくさん書き綴った2年前の自分の絵も大好きです!

これから先も描き続ける過程で、どんどん変化が現れるかもしれません。
しかしどんなに作品がちょっとずつ変化していっても私が絵を描く時、誰かに寄り添いたい、落ち込んでいる誰かの小さな希望になりたい、みんなをハッピーにしたいという心だけは変わりません。
きっとこれからもずーーとそれだけは変わらないと胸を張って言えると思います。

改めて自分の今までの絵を見返してみて、やっぱり言葉には言葉にしか伝えられないことがあるし、絵には絵にしかない伝えられないことがあるなと思いました。

言葉をかくことも絵をかくことも大好きで、これからも大切に続けていきたいです。

そしてどんな人にも寄り添える、誰かの人生に彩りを与えられる、人を幸せにできるような作品をたくさんたくさん創っていきたいです。

また自分の大きな特徴や、変化を知れたのはちゃんと一つのこと続けてきたからこそだと思います。
何かを続けて初めてより深く自分について知ることができると学べたことも大きかったです。

退屈だと思っていたコロナ禍でのお家時間でしたが、新しい趣味を見つけて今ではそれが自分が自分らしく生きるための方法になりました。

そしていつからか「自分の絵と言葉で人に寄り添う、人を幸せにする」という自分のライフミッションにまでなりました。

苦しかった日も、ハッピーな日もどんな日も描くことを続けてきてよかったです!
また新しい絵が描けたらnoteで紹介させてください❤︎

ここまで読んでくれてありがとうございました。
みなさんの毎日もカラフルでハッピーなものでありますように。

それでは!

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