「頭が良い」を分類してみた

「頭が良い」ってよく使われる言葉だけど、これって具体的にどういう意味なんだろう?様々な人に対し軽い気持ちで使われる言葉だから、その実体が捉えずらくなってしまっている。今回はその「頭が良い」を出来るだけ細分化してみようと思う。

1.記憶力が高い
具体的には、見たものを画像で記憶できたりする人だ。僕の仲の良い友達がこのタイプで、彼を見てると、記憶力というのは案外物事の本質を見抜くのに大切な能力なのではないかと感じる。彼は高校生の時にアプリで将棋を始めたが、あっという間に二段にまで上り詰めた。彼は一度見た棋譜をずっと覚えていれるので、将棋の大局観であったり、手筋を獲得していくのが他の人よりもずっと早いのだ。他のスマブラなどのゲームもすぐ強くなるし、彼は勉強も大してせずに東大よりも入りにくいと言われるこの大学の医学部に合格したりしており、やはり一度したことを忘れないってのは汎用性の高い能力なんだと思う。

2.スケッチ能力
これは何かを作ったり、成そうとする時に、その全体像をとらえ、設計を行い、何をどのくらいの重要度で、どのようにやっていくかを正しく判断していく能力だ。経営者であれば、お金、人、時期、リソースなどの現状の様々な要因を把握し、到達するべき未来に向けて何をどのようにしていくかを正しく決定していく能力に当たる。他にも、話のうまい人は「頭が良い」と言われやすいが、そのプロであるテレビでトークを披露する芸人の方は、オチに向けて、どのように話を組み立て、どの音程で喋るかなどもデザインするだろう。中高生なら、受験にむけて、受験当日から逆算して、今日何するかというのを明確に決められる人っていうのがイメージしやすいかもしれない。
これをスケッチ能力と名付けたのは、茂木先生が noteで、『優れた人はスケッチが得意と言われる』という趣旨の記事を投稿されて、その内容がこの能力に近かったからだ。スケッチは全体像をイメージながら、なおかつ細部を仕上げていく。このバランス感覚が非常に重要で、この感覚が優れている人は他の分野にも優れているのではないかと思う。

3.論理飛躍能力
これは「頭が良い」とも言われるが、同時に「天才」とも呼ばれやすいタイプだ。論理の階段を一歩一歩踏みしめて歩くのではなく、こういうタイプは何段か飛ばして上がっていける。頭の良い人が早口なのは、このスピードに口が追いつかないからだ。この能力が同じくらいの人同士だと話のテンポが合いやすく、頭良い人同士が仲良くなるっていうのは、こういった側面もあるのだろう。

4.情報処理能力
受験で主に問われている能力だ。問題の解法を素早く思い出して解けたり、多くの情報に対し怯まず正確に処理できるといった能力。ただ、こんなことは計算機にでもやらせたら良いことで、沢山の才能の形がある中で、主にこの能力で大学を振り分け、評価するこの社会の現状は如何なものかとは多くの人が感じているところと思う。

ここに挙げたもの以外にも様々な能力あると思うが、案外「頭が良い」ってのはこんなものではないか?他にもこんな「頭の良さ」があるよ!って人がいれば是非コメントなどで教えて頂けたら嬉しい。

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