未熟児として生まれた私

私はいろいろな変わった特徴を持っています。
過去の投稿でも触れている吃音という特徴がありますが、

もう一つ大きな特徴として、「細い」が挙げられます。

そのことを少し書いてみようと思います。

私はとても小さく産まれました。予定日より4か月ほど早く産まれてしまったようです。帝王切開で産まれました。
未熟児を特集しているニュースを見たことがありますが、その子たちよりさらに小さかったようです。
ニュースを見たとき、張り合うつもりはありませんでしたが、なんだか誇らしい気持ちになったことを覚えています。
自分は特別なんだ!と思いました。

全長は、大袈裟かもしれませんが、手のひらに収まるサイズだったようです。

しかし、試練は終わりません。産まれてほどなく、大きな風邪をひいてしまったようです。
痩せた体がさらに痩せ細りました。もう骨と皮です。

あばら骨が浮き出るのはもちろん、胸の間辺りに骨が出っ張りました。
例えると、ウルトラマンのカラータイマーのような感じです。

そんな状態だったので、歩き初めも、話すのも、遅かったといいます。

学校生活でも大変なことがたくさんありました。
やはり、まっさきに思い出されるのは、プールの授業です。
上から下まで全てが細いですし、胸の間のゴツゴツした骨もみんなとは違っていて、体を見せるのがいやでした。面白がって胸の間を触ってきたり。

高校時代は夏がとにかく苦手でした。
痩せていて寒そうだから暑い方がちょうどいいんじゃない?とかそんな冗談はやめてください。
細い腕、細い脚を見せることが苦痛だったのです。
みなさん、私の足首をみたら絶対に絶句します。
足首を手で掴めるのです。親指と小指がくっつくのです。
一般人の手首=私の足首です。想像してみてください。

しかし、痩せていることで良い点もありました。
まず、怖がられないということです。
ひょろひょろなので、威圧感がなく、親しみやすいのかもしれません。
女の子に可愛がられることもありました。
調子に乗って恋をしたこともありました。

意外な場面で活躍することもありました。
例えば、鉄棒ぶら下がり耐久です。決して運動が得意ではなかったのですが、クラスでいちばん長くぶら下がり続けました。
体重が軽いので、腕の力をあまり使わないからでしょうか。
ですが、体重が軽い分、腕も細いのです。みんなと同じ条件だと思います。
私の腕の筋肉がすごいんです!

また、痩せていることをいじられる場合、良い状況と悪い状況があります。
良いのは、親や仲の良い友達など親しい間柄の人にいじられる場合です。
私も相手を信頼していますし、相手も私が傷つかない程度を知っていますから、軽い冗談として受け取れます。
例えば、あばら骨でゴシゴシして洗濯できそう、あら可愛いね~細くて~、などの言葉です。
これらは冗談として受け取れます。
しかし、これらの言葉を初対面で言われたり、関係性が薄い人に言われると傷つきます。
特に、チャラチャラした陽キャグループ、サッカー部、バスケ部あたりの集団に「一対多」で囲まれるととても嫌な気持ちです。
「は?細くね」「拒食症?」「ほっっっそ」といった言葉です。

もうこれは私の好き嫌いです。好きな人に言われれば、いいように受け取りますし、嫌いな人に言われれば、むかつきますし、正直「タヒね」と思ってしまいます。

みなさんがもし、変わった容姿の方に出会っても、ぜひ何も思わないでください。思考停止してください。ちらちら見たり、友達とひそひそ話したり、驚いた顔をしたり、行動に移さないようよろしくお願いします。

と言いましても、何か思わずにはいられないでしょう。そのときは、興味のないふりをしてください。

「痩せている」という点に絞って考えると、私は都会の方が住みやすいです。都会の人は冷たいように感じます。それが心地良いのです。

いろいろな人がいます。


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