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<6月と空>日常から非日常が消えるとき

日々過ぎゆく日常に息苦しさを感じて空を見上げる。最近そんなシーンが増えた気がする。

落とし穴だらけの道

明日の身分すら保障されない仕事

次また会える時が来るのかもわからない刹那的な出会い

―――不安定・不便・不衛生・リスク・スリル・使命感・覚悟・本気・・・

ほんの少し前までは、そんなものばかりに囲まれて日々を過ごしていたはずだった。

そうした類のものがひとつ残らず消え去った平穏な世界を、日常、というのだろうか。

人生に華を添えてくれる程度だったはずの空が、今はそれに頼らなければ自分が自分でいられない。

空の存在感が、どんどん私を侵食している、そんな気がする。



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