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ノイズ

毎日、出来ていたことが出来なくなっている。
『もうどうでもいい』人生で何回その言葉を使ったか分からない。
桜が散る頃に私も逝きたかった。

今回はお線香を焚かなかった。
何故だろう、先月焚いたからだろうか。
時間は私を赦したのだろうか。
私は、私を赦したのだろうか。

一日で何錠飲んでるか把握していない鎮痛剤
気分で継ぎ足す安定剤
『だって仕方が無いでしょう、いつ何時だって消えてしまいたいのだから』

潰えていく命に、私は耐えられないから。
どうか私の醜い命でも役に立つのなら、今すぐ。

気づいたら背中に乗っているんでしょう?
病魔、義務、約束、不安。
食べても無くならない。
どうせどれも美味しくないから。

嗚呼、綺麗な桜
私は青が好きだけど
家族で歩きながら夜桜を見てピンクも好きになれたの
お父さんがUFOキャッチャーで取ってくれた、キティちゃんのピンクの財布
お母さんの好きな色
私は青が好きでも
周りはきっと何時でも暖かかったピンク色だったと知る頃には

グレーゾーンなんてありません。

あれ程目覚める度、一度殺していた両親を
私はどっぷり浸かって夢で会いたい
私から奪わないで、覚えて起きたいモノや声を
笑顔やそっけない態度も
何でもいいから、もう代償は払ったでしょう?

嗚呼、綺麗な桜
居心地の良い太陽の下で
風で散って、雨で濡れても
一緒に居てくれるよね?


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