かながわん

昔からちょこちょこ文章書いてました。 でも根気が無いので未完成ばかり... 今度こそ結末までキチンと書きたい、 と思ってます。

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昔からちょこちょこ文章書いてました。 でも根気が無いので未完成ばかり... 今度こそ結末までキチンと書きたい、 と思ってます。

マガジン

  • 異世界でも本屋のバイトだが、アマゾネスのせいで潰れそうだ

  • 実話系 不思議な話

    実話風に書いてますが、全て創作です。ご安心ください。

  • 何でか、この場面が好きである。

    映画コラム。なぜその場面が好きなのか、気になるのか。自分なりに考えてみる。

  • 意識「他界」系

    犯人は伝説上の怪物? 謎の通り魔殺人事件の真相は、とある禁書が関わり出したことによって予期せぬ大惨事に…伝奇ホラー。

最近の記事

『プレゼント 2』

「華子、今年の誕生日プレゼントは何がいいんだ?」 「うーん、またペットが欲しいかな?」 「どんなのがいいんだい?」 「ホスト風情のクセに粋がってるのがいて、コイツを服従させたら楽しそうなんだ、へへ」 「おいおい、またかい。華子は好きだな、オラオラ系を苛めるのが」 「オラオラ系でイケメンホストがいたら、そりゃアタシが食べちゃうでしょ、色んな意味で」 「そういえば、去年の男はどうした?」 「あ、あれなら半年前に壊れちゃったから拝原に渡したわよ」 「じゃあ、ホームレ

    • 『プレゼント』

      セクキャバ行った時に「ホストの知り合いがいる」っていう女のコがいたので紹介してもらい、取材と称して会ってみた。 翔さん、翼クン、蓮司クンの3人と新宿のマックで落ち合う。 普段接点がない人たちと会ったことで気圧されたワタシは、不思議な話を聞くきっかけがないまま、黙って3人の会話を聞いていた。 しばらくはどうでもいい話だったが、モテ自慢が始まってから急に面白くなった。翼クンと蓮司クンがそれぞれ貰った、高額なプレゼントの品々について語った後、一番リーダー格の翔さんが鼻で笑いな

      • 再生

        「ホイットニー・ヒューストン」

        創作活動をしていると、時々思いもかけないものが生まれてくる。昨日書いた『ボディガード』なんかは、まずこの曲のことを唐突に思い出す→説教中に「歌え」と命令されて、この曲を熱唱するOLの姿が浮かぶ→曲は死んだ父親が好きだった曲という設定。 ここまで浮かんでしまえば後は書き出すだけ。 で、これを書いた後にyoutubeで散々ホイットニーの「I Have Nothing」を見る→他の人がどんな風に歌っているのかを見出す→「Xファクター」など、海外のオーディション番組で歌う素人娘たちを見る→日本人で誰かいないか探す→大黒姉さんほか色々見る→14歳女子中学生 青野紗穂がアポロシアターで優勝したのを見て感動→彼女のブログを調べ、近場でライブをやらないか探す←今ココ。 それにしても48歳の若さで急逝したホイットニー。結婚してからは辛いことも多かったみたいで、こんなに才能溢れる、唯一無二の存在の人でも不幸は訪れるんだなと考えると何とも言えない気持ちになる。 でも、今も彼女に憧れる少女たちが、世界中でこの曲を熱唱しているのを見るにつけ、歳を取って涙腺が緩くなったせいもあるだろうが、サビの盛り上がりで毎度涙してしまう。。。 そういう意味では、彼女は永遠に生き続けているわけだし、今も誰かに勇気と希望を与え続けているということだろう。

        • 『ボディガード』

          M子さんは会社でも評判の美人だったが、美人過ぎるのも考えもので苦労が絶えなかった。爬虫類顔の脂ぎった中年部長にしつこく言い寄られ、いなすのに毎日神経を擦り減らしていた。 再三の誘いにも全く靡(なび)かない彼女に業を煮やした部長は、可愛さ余って憎さ何とやらで、ある時、大したミスでもないのにM子さんをデスクの前に呼び出して大声で説教をし出した。 フロアにいた50人近くの社員が、動きを止めて見守る中、罵詈雑言を浴びせるだけでは気が済まなくなった部長はM子さんに無理難題を押し付け

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        • 異世界でも本屋のバイトだが、アマゾネスのせいで潰れそうだ
          14本
        • 実話系 不思議な話
          40本
        • 何でか、この場面が好きである。
          13本
        • 意識「他界」系
          100本

        記事

          『ポテトサラダ』

          Tさんには長年付き合った彼女がいた。結局、家柄の違いやらで泣く泣く別れて5年ほど経った頃の事。 会社帰りの、自宅最寄りの駅。「反対側のホームに、彼女そっくりな人を見掛けたんです」 一瞬声を掛けようかとも思ったが、咄嗟には上手く声が出なかった。そうこうするうちに反対側のホームに電車が来て、その女の人は見えなくなってしまった。 「彼女は地元で銀行マンと結婚したって聞いていたし。こんな所にいるはずがないって思って」 先の見えない自分の将来と残業続きで疲れた身体が、幻覚を見さ

          『ポテトサラダ』

          『カウンタック』

          「あれは未だに謎だよな」同窓会で何十年ぶりかに会ったケンケンが言うのを、周りの連中も頷きながら聞いている。 小学生の頃、団地の空き地で野球をやるのが日課だった。 あの日は雲一つなく、気持ち悪いぐらい青が強い空だった。 水谷クンが打った黄色いゴムボールが高々と上がった。 セカンドのケンケンが「オーライ」と構える。 ・・・・・ ボールはいつまでたっても落ちて来なかった。 青空の一点に張り付いたように、黄色いボールが空中で停まっていた。 余りの出来事にみんな茫然と固

          『カウンタック』

          『屋上の深海』

          これはワタシの話。 埼玉で商売をやっている親戚がいて、子供の頃、頻繁に家族で遊びに行った。 母の兄にあたる叔父さんは3階建ての自社ビルを持つほど成功していて、1階がお店兼リビングで、2階から上が住まい。何よりも屋上があったことが珍しく、遊びに行くとワタシは必ず屋上に行ったものだ。 叔父さんは兎に角、熱帯魚が好きだった。子供がいない分、魚に愛情を注いでいるんだと自虐的に笑って話していた。家のいたるところに水槽があった。どれも几帳面に管理されていて、子供心にも美しいと感じて

          『屋上の深海』

          『サーファー』

          Kさんはベテランのサーファー。白髪交じりのオールバックのチョイ悪親父である。 「不思議な話? そうねぇ、サーフィン始めたばかりの頃、妙なことが一回あったかな」 バランスを崩して後ろに倒れたら、何かヌルッとしたものに乗っかり、そのまま浜まで着いたという。 「巨大なエイなのかもしれないけど。未だに何なのかは分からないんだよね」 マンタがたまたま神奈川の海岸にいたんだろうか…地球温暖化?

          『サーファー』

          『きのこ』

          「会いたいです。お金はいりません。血液関節切除脱脂綿裂傷骨膜体温死腔眼球ブローカ野痰脾臓吃逆粘膜遊走潜血大便水晶体メバロン酸欠損傍皮質歯茎膿盆脳漿HDF輸血嗜眠多形紅斑疝痛腸弛緩髄液腰椎穿刺オストミー霧視椅座位組織粥腫嗜好解剖腫瘤凝固脊髄浮腫眼振ケリー鉗子摂取咽頭肉肉肉肉にく全て愛します愛します愛します愛します愛します愛します愛します愛します…」

          『きのこ』

          『出会い系』

          Dさんは妻子ある40代の男性。ふとした遊び心で出会い系のサイトにはまった時のことを話し出した。 「出会う気もないし、冷やかし程度で始めたんですけどね」 明らかにサクラと思われる、若くて可愛いコたちからのメール攻勢に最初はテンションも上がったが、どれも金目当ての援助交際目的と分かると興覚めしたという。 「少ない小遣いで会えるわけもないし、病気も怖いですし」 それでも惰性でプロフィール写真を見るのは続けていた。可愛い自撮りや、部分部分ハートマーク等のイラストで隠した写真の

          『出会い系』

          『水泳部』

          ワタシが不思議な話は無いかと尋ねると、アルバイトのNさんが「微妙な話でもいいんですか?」とポツリポツリと話し始めた。 中学の時Nさんは水泳部に所属していたのだが、W君という変わった男子部員がいた。 そのW君、水泳部なのにカナヅチだったのだ。 最初は先輩たちが泳げるように指導していたが、一向に泳げるようにならない。大会が近付いたりなんだかんだで、だんだんと誰もW君に構わなくなってしまった。 「ま、みんな当然辞めるんだろうなって思ってたんですけど」 彼だけプールには入ら

          『水泳部』

          『特殊能力』

          私には特殊能力がある。 ルールが改正される前に限定はするが、軟式テニス部だった人と会った時、前衛か後衛か100%当てることが出来る。 背の高さ、動きなども参考にはするが、基本的には会った瞬間に分かる。今まで外したことが無い。多分、中学高校と6年間やっていたからだろうが。 そのことを少し自慢げに話していると、Eさんという三十路の女性が話に割り込んできた。 「私の知り合いには、顔見ただけで乗っているクルマの名前を当てられる人がいますよ」 それは凄い。自動車の整備工場に勤

          『特殊能力』

          『シロアリ』

          「社長がとにかく嫌な奴だったんで」A君はしかめっ面を大袈裟に作った。 シロアリ駆除の会社で飛び込みの営業をやっていたが、ノルマが相当にきつくて、入った社員も半年もつ者の方が少なかった。 「契約を取れなかった人間は朝礼でネチネチとイビられるんですよ、給料泥棒だとか人間の屑だとか…ホント、お前が駆除されろって毎日思ってました」 仕事も極めてブラックだった。老人を騙して高額な床下換気扇を取り付けたり調湿剤を敷いたり。通常20万もしないところを70万から100万は取る。とにかく

          『シロアリ』

          私事ですが… 会社の人事異動があり、落ち着くまでnoteの方、お休みさせて頂きます。 皆様の作品は、時間の許す限り追いかけていきますのでよろしくお願いします。 それではまた。。。

          私事ですが… 会社の人事異動があり、落ち着くまでnoteの方、お休みさせて頂きます。 皆様の作品は、時間の許す限り追いかけていきますのでよろしくお願いします。 それではまた。。。

          「靴選びと男選びに妥協は禁物」

          表題は「東京ラブストーリー」で読んだセリフ。 確か、赤名リカが靴を買う場面で友人が言った言葉。 まさか何十年後に、その言葉が身に染みるとは。 ずっと右足の甲が痛くて、湿布を貼ったりマッサージしても治らない。 整体に行って揉んでもらったりもしたが効果は薄い。 どうやら新しい靴にしてからのようだ。少しサイズが緩いせい。 ここでスパッと新しいのが買えればいいが、何せ私は貧乏性。 そこそこの値段の靴なので捨てるには忍びなく、100均で中敷きを買ってみたり、靴屋でサイズ調

          「靴選びと男選びに妥協は禁物」

          『家庭菜園』

          悪友のSが酔った勢いで語った話。 「うちの家、そこそこ庭が広いこともあってさ、婆ちゃんがずっと家庭菜園やってたんだけど」 ある年、採れるニンジンがほとんど二股で、まるで男性の下半身みたいなのばかりだったことがあったそうだ。 別にどこかに出荷するわけでもなく、家で食べるからいいのだが、婆ちゃんはもちろん、他の家族も気味悪がった。 「そんな中、俺だけは心当たりがあってさ」 当時Sは高校生。恥ずかしながらと前置きして「毎日、手慰みしてたんだが」と聞きたくもない告白をしてく

          『家庭菜園』