就労移行支援を利用するすべての人へ【就労継続支援・職業訓練】
先日、就労移行支援事業所の利用を終えた
というのもそちらを通じて求人が見つかり、
１週間の実習、約３ヶ月の障害者委託訓練を経て内定をいただいたからだ
今は障害者雇用でパート社員として働いている
これから記すのは約１年半の就労移行利用期間を通して
感じたことをまとめたものだ
３つだけ覚えておこう
大まかにはこの３つ
就労移行での1日は働くうえで「基礎でしかない」こと
事業所の職員は自分の様子を「すべて」見ている
就労移行の期間中に「様々な経験」をすること
順を追って話していく
就労移行での1日は働くうえで基礎でしかないこと
障害者支援施設や職業訓練校…
そのようなサポートをしていただける場所では
１日のスケジュールが大まかに決まっていると思う
９時までに施設に到着し、朝礼で１日が始まる
朝礼後は作業をする
昼食を食べて休憩、そして作業、夕方の終礼が終わったら帰るー
今の自分は９時までに出勤し、業務開始
昼食を食べて仮眠、起きたら業務、夕方頃に職場の方々より早く退勤するー
ほとんど一緒と言っても過言ではない つまり、
そこでの生活リズムはその先働くうえで極めて重要である
という結論になる
遅刻ばかり、欠席が多いー
悲しいことにこれでは働く意思があっても
「普通に」働く事ができない
これまでの例を１つの図として表したのが「職業準備性ピラミッド」だ
「職業準備性ピラミッド」の詳細はこの記事をどうぞ ↓
障害者雇用で働くうえで最も大事な表と言っていい
これさえ守れればあなた自身が成長していく限り
働き続けることができるだろう
事業所の職員は自分の様子を「すべて」見ている
下記は、施設の職員が自分に話してくれたことだ
求人が見つかり、先んじて職員数名が見学に行った
様々な業務を見ていった中、
一人の職員の口から候補として自分を含めた数人の名前が上がった
けれども、その後の会議で一部の方は自分を良しとしなかった
「利用期間がまだ１年以上ある」
「彼の良いところ・悪いところ、すべてを見れたではない」
「配慮すべき部分がまだあるかもしれない、時期尚早なのでは」
ただ肯定的な意見が多数だったようで、その求人には自分を充てる事が
決まった
そのころ自分は、１−２週間前に２日間の実習を終えたばかりで、
担当の職員と今後の計画と別の自習先について話をしていたところだった
加えて、求人の話が来た同じ週には
発達障害当事者の発表会に発表者として出てくれないか、と話が来て
その場で快諾した
その後、企業見学の翌日が発表会となり、
１週間後に体調を崩して半月の間、休みがちになったのはいい思い出だ
１つ目のピラミッドに通づるところがあるが
土台がちゃんとしていないところに物を載せても崩れるだけだ
就労移行・就労継続・職業訓練など
そこでの生活がきちんとしていないと企業での活躍は難しい
それを見てくれているのが職員の皆様だ
専門の資格保持者や福祉業界で長年の経験を積んできた方まで
様々な視点から総合的に判断される
苦手な事はきちんと指摘され、アドバイスをくれる
得意なことはもっと伸ばすように導いてくれる
表で見ている一方、職員間では細かいやり取りがされている
人間関係の問題、体調面、作業への積極性など
施設を利用している人たちの情報はもれなく共有されている
そして会議などでその人を今後どう支援していくかを決める
まだ生活に慣れていないから現状維持をする、
慣れてきて日も経つから別の場所で実習させよう、
この求人はこの人にあっている、就職させる方向で行こうー
投げやりで申し訳ないが、すべてはあなた次第だ
厳しいことも言われるだろうが成長のチャンスだと思って素直に受け取ろう
それらを乗り越えた先に企業への入社が待っている
就労移行の期間中に「様々な経験」をすること
この言葉には自身の後悔が詰まっている
先ほどの話題にて、別の実習先を模索していた時に求人がやってきた
すなわち、さらなる機会を経験する以前に本番がやってきてしまったのだ
経験を積むことはとんでもなく大事だ
自身は高校を卒業、大学を休学した後中退、引きこもりになった
休学中、中退後はは特に何もすることなくのんびり過ごしていた
その間の経験を積む機会を損失している
それを埋めるために通院を開始して就労移行を利用したのだが
まるまる１年を残した状態で就職活動に移行した
その１年を多くの企業での実習して就活に活かせたのならー
そんな後悔もあった
けれども今、そんな後悔はさっぱりなくなった
様々な業務を毎日こなしているからだ
それでも、自身としては多くの経験をしてほしいと思っている
限られた期間で、できるだけ多くの事をやってみる
やったことのない作業を積極的に引き受けてみる
苦手だと思う動作もまずはやってみる
就職したらゴール、ではない、あくまでスタートラインにたっただけ
施設の職員が卒業した方々へ必ず贈る言葉だ
色々な業務に手を伸ばすことで、将来思わぬところで役に立つかもしれない
チャンスはつかむ準備をしていないと、つかめないー
とあるアニメで、主人公がピンチの際に発した一言だ
お気に入りのフレーズである
就職のみならず、チャンスは思わぬところでやってくる
そのための準備を、一日一日を大事にしてほしいと思っている
今のあなたを作っているのは他ならぬ過去のあなた自身だ
つまり今の努力次第で未来はどうにでもなる、といえる
毎日を大切に生きてほしいー
そう願いを込めて
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？