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〈受験〉辞める事がこんなに難しいのかと実感した話。

「うち、2月いっぱいで辞めるんです」

次男が通う幼児教室(お受験塾)で、毎週ご一緒しているお母さん達に我が家が「離脱」する事を伝えた日。

「えぇぇぇぇぇ!どうしてですか?」

まるで悲鳴のようなリアクションが返ってきた。


退会を決めた経緯


年中の4月から、幼児教室(お受験塾)へ通い始めた次男。
小学校受験は10月~11月が入試なので、11月からは上の学年が抜けて「新年長」クラスになりました。

新年長になった途端に、課金誘導トークが過熱している事がずっと苦痛でした。

冬期講習はスルーしたものの、年明け早々に春期講習の話がスタートしました。

春期講習は冬期講習よりも更にラインナップが豊富且つボリュームのある構成で、毎週マザーリングでは春期講習の話

因みに長男の時の経験ですが、春期講習が始まる前にGW講習、夏期講習が始まる前に秋期講習の話題…と、常に「季節講習」の話です。

長男の頃は、保護者はzoom視聴型だったのできっと上手く聞き流していたのだと思います(笑)
でも今は小さな部屋で面と向かって聞いているので、リアクションに困るワケです。

そして、色々な事が積み重なって退会を決めました。

退会を決めた日、早速メールで「受験をしないので退会したい」と連絡をすると、比較的アッサリとした「残念ですが、承知しました」という返事が返ってきた。


誤解のない様に言うと、決して先生が嫌いだったワケではない。
次男も遅くなることは嫌がっていたが、とても楽しく通っていた。
お友達とも休日に遊びたいという程仲良くしていた。
家で工作をすれば「先生に見せる!」と張り切っていた。

正直、「週1回の習い事」という感覚で通い続ける事ができるなら通いたかった。

でも「受験塾」である以上は、そうはいかない。
この先どんどん「点数」「偏差値」という言葉が飛び交う様になる。
「素敵な学校に通う為」と授業の中で繰り返し言われる。

途中下車が一番難しい

我が家が退会する事を伝えた時、他のお母さん達のリアクションは物凄かった。

まるで悲鳴のような声を上げた後に
「うちも毎日迷っているんです」という反応がチラホラあった。


我が家がそうだったように、多くの人が
「受験するか分からないけど、受験すると決めた日の為に準備しておこう」
という気持ちで入会する。

体験会で先生も言っていた。

「最初から受験をしようと思って入会する人の方が少ない」と。

でも、あっという間に「新年長」がやってくる。
そして、考える暇もない位に次から次へと講習が用意される。

ここまで続けてきたんだから勿体ない。
せっかく頑張ってきたんだから1校しか受けないなんて勿体ない。

常に「勿体ない」という言葉がチラついて「辞める」という決断をする事がめちゃくちゃ難しい。

本番が近づけば「ここまで来たら絶対どこかの学校に合格したい」と思わずにはいられない。
だから、6校とか下手したら10校とか受ける事になる↓

「迷っている」と仰っていたお母さん達は、本当に悩んでいる様子だった。

まだ試験本番まで8カ月もある。
子供はグッと成長する。
だけど塾に費やすお金と時間はこれから益々膨大になる。

「続ける」という決断も「辞める」という決断も、とても重く苦しいものだ。

終わりを決められて良かった


授業後、受付に次男が年中の時にお世話になっていた先生がいた。
退会する旨を伝えると、「えぇぇ!何で????」とやはりとても驚いていた。

「受験しないんで」と言ったら「勿体ない!」と即答された(笑)

私はニコニコと「ありがとうございます」とお礼を言えた。


そして「めちゃくちゃ寂しいんですけどね」と本音を言った。

寂しいよ。
本当に寂しい。

長男の時、最後の最後まで通って受験をした。
最終授業の日は本当に寂しかった。
子供同士はすっかり仲良しになったし、親同士も色んな話をした。

今でも、当時の担任の先生の前にズラっと並んで
「こんにちは!」と挨拶する風景が目に浮かぶ。

受験という目標に向かって、家族一丸となって過ごした日々も楽しかった。


でも、必ず終わりがやってくる。
受験の合否に関係なく、10月末には終わりがやってくる。

今回は自分で終止符を打てて良かった。

そして、この経験をすると中学受験は本当に考えてしまう。
「入塾」をしたら「退会」する事はめちゃくちゃ苦しい決断になる。

「新小3」が今のメジャーな入塾時期?かと思うと、あと1年しかない。
又は「新小4」だとして2年?

どちらにしても、よ~~~~~~く考えよう。

希少資源の生産性を上げるために。


最後までお読み頂き有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように☆彡






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