マガジンのカバー画像

心の詩歌

詩や短歌に興味がある方向けです。詩歌の紹介・創作論・哲学・社会問題などが中心です。更新頻度は月六回以上。
短めの読みやすい文章を、頻度多めでアップロードします。 こんな詩歌があるのか、とか、こんな考え方も…
¥300 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#短歌

【心の詩歌】【公開記事】短歌と表記 漢字と平仮名

短歌において、漢字と平仮名はバランスが取れているべきでしょうか。 私はよく、あなたの短歌…

中本速
3日前
1

【心の詩歌】短歌の韻律について考える その六 韻律の「弱さ」に着目する

私達はふだん言葉を使う際、韻律のことを忘れています。韻律は、意味のある言葉においてはすぐ…

中本速
9日前

【心の詩歌】短歌の韻律について考える その五 はっぱふみふみ

岡井隆『現代百人一首』がとりあげた、韻律の良い短歌があります。 1969年、万年筆のコマ…

中本速
10日前

【心の詩歌】短歌の韻律について考える その四 「べくべから」再考

この文章の「その一」で引用した評文があります。 これは次の短歌を評したものです。 この短…

中本速
11日前
2

【心の詩歌】短歌の韻律について考える その三 トレードオフ

どうして、「ブーバキキ効果」「恣意性」という相反する事柄が同時に正しいのでしょうか。 前…

中本速
12日前
1

【心の詩歌】短歌の韻律について考える その二 ブーバキキ

韻律について、今度は別の方向から考えてみます。 ブーバ・キキ効果と呼ばれるものがあります…

中本速
13日前

【心の詩歌】短歌の韻律について考える その一 べくべから

まず一首読んでみましょう。 私自身の読書体験によれば、どの本にどう載っていたというところまで思い出せませんがこの一首は韻律のすぐれた短歌として取り上げられることがあります。 私自身もそう思っています。 「べし」という古語の助動詞の活用が、おそらくは小太鼓の演奏のように聞こえるという一首ですが、前半部をすべて「べし」の活用で埋めていて面白い短歌です。「すずかけ並木」という言葉も、等間隔に配置された木々を思わせて、リズム的な感覚があります。 ただ、思うことがひとつあります。

【心の詩歌】短歌で「否定」できるか

最近、短歌で「何かをちゃんと否定できるか」ということを考えています。 ある立場を明快に否…

中本速
3週間前

【心の詩歌】【公開記事】歌人・岡井隆の本から学んだこと

短歌を作るための本はいろいろあります。 友人に岡井隆の短歌入門書を勧められて読んでいると…

中本速
1か月前
1

【心の詩歌】テニスと短歌と競技性

今度、ウインブルドン歌会というものをやります。 歌会をしたあとテニスをするという催しです…

中本速
1か月前
2

【心の詩歌】五行歌の創始者・草壁焔太

五行歌という詩形があります。創始者は草壁焔太です。 短歌や俳句と同様に短詩ですが、「五行…

100
中本速
1か月前

【心の詩歌】『遠い感』の同時代性

郡司和斗『遠い感』という歌集には、三次創作的な短歌がいくつかあります。 二次創作という言…

100
中本速
1か月前
2

【心の詩歌】現実逃避としての読書

読むべき本が溜まりだしたのはいつごろからでしょう。 大学生が学問の本を溜めるのは仕方がな…

中本速
2か月前
4

【心の詩歌】大手が来る、来た、それも昔話

『大手が来る』という詩集があります。 甲田四郎という詩人の詩で、この「大手が来る」という言葉は、駅前にスーパーがやってくるという意味です。 それでみな反対したり対話したりするのですが、大手の力は凄まじいものがあります。 ただ資力があるだけではありません。 文化においても大手の力は強い。仲間の詩人も、得だからではないのでしょう、行ってしまいます。