中本速

詩と短歌が好きです。テニスを始めましたが両手バックハンドに苦戦しています。 メールアド…

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詩と短歌が好きです。テニスを始めましたが両手バックハンドに苦戦しています。 メールアドレス:sknkmt02@gmail.com

マガジン

  • 心の詩歌

    詩や短歌に興味がある方向けです。詩歌の紹介・創作論・哲学・社会問題などが中心です。更新頻度は月六回以上。

  • 【完結】ハンセン病療養者の短詩を読む

    『訴歌 あなたはきっと橋を渡って来てくれる』阿部正子・編(皓星社) という本から、 ハンセン病療養者の短歌・俳句・川柳を評付きで紹介します。

  • 【更新停止中】現代短歌の鑑賞101 を読む

    短歌の詞華集『現代短歌の鑑賞101』を、読んでいきます。 ……ということで書いていたのですが、 「アンソロジーを読んでの評は批判的なことを書きづらい」と気付いて、筆が止まってしまいました。 途中までになっております。

  • えいしょ・評

    • 91本

    メンバーによる評が読めます。

最近の記事

noteのつぶやき機能を使ってると、普通にツイッターやれば?という気もしてきますが、大したことも言えませんしなあ いまは、自分は短歌を韻文だと思ってないかも?ということをぼんやり考え中です。ていうか韻文ってほんとに「ある」のかな ぼんやりぼんやり

    • 短歌やってる人あるある:パソコンで「営」と打ったつもりが「詠」が出てしまう

      • お会いした人に「中本さんのアブラゼミの俳句印象的でした」と言っていただいたが自分がその句のことをほぼ完全に忘れており、「なんか……あったような……きがする……」と冷や汗をかいた。その句自体にとってはいいことかもしれない。たぶんこんな句。 気の早いアブラゼミだなあ死んでゐる

        • 【心の詩歌】【公開記事】歌人・岡井隆の本から学んだこと

          短歌を作るための本はいろいろあります。 友人に岡井隆の短歌入門書を勧められて読んでいると、学ぶべき点があることに気付きました。 これは、歌人の多くに当てはまることがらでしょう。岡井は、自分の書くべき題材を離れてしまった人の作品について「平凡で、歌を作るよろこびの感じられぬもの」になったと言っています。 逆から見た言い方もできます。その人の普段の凡作、凡作への努力は、肉親を失った短歌において初めて結実しました。 いまこの日に素晴らしい作品を作ろうとして成功しなくても、いつか

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        • 短歌やってる人あるある:パソコンで「営」と打ったつもりが「詠」が出てしまう

        • お会いした人に「中本さんのアブラゼミの俳句印象的でした」と言っていただいたが自分がその句のことをほぼ完全に忘れており、「なんか……あったような……きがする……」と冷や汗をかいた。その句自体にとってはいいことかもしれない。たぶんこんな句。 気の早いアブラゼミだなあ死んでゐる

        • 【心の詩歌】【公開記事】歌人・岡井隆の本から学んだこと

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        • 【完結】ハンセン病療養者の短詩を読む
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        • 【更新停止中】現代短歌の鑑賞101 を読む
          18本
        • えいしょ・評
          91本

        記事

          【心の詩歌】定額減税にシステム改修は必要か

          しばらく前のことです。SNSのトレンドに「システム改修」が入っていて、内容を見ると減税の話でした。 「定額減税」に関する話題ですが、喜びの声ではありませんでした。 岸田内閣が、定額減税を給与明細に記載するよう決めた。 そんなことをしたらシステム改修が必要なのに何を考えているのか。 怒りの声がトレンドになっていました。 人件費が減税を上回るかもしれないと述べている人もいました。 そんなことあるでしょうか?

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          【心の詩歌】定額減税にシステム改修は必要か

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          【心の詩歌】テニスと短歌と競技性

          今度、ウインブルドン歌会というものをやります。 歌会をしたあとテニスをするという催しです。 短歌は、人と比べることが目的ではないのに、歌会をして、しばしば得点を競います。 歌会に参加せず、結社誌やマスメディアの短歌欄に投稿を続ける人もいます。 結社誌は選といって、上級者や師匠に、今月は何首載せてもらえるかという楽しみ方があります。(もちろん、それだけではないでしょう) いずれにせよ、短歌の世界は何らかの形で「選ばれる」「上に行く」「勝つ」ということを仮想的に行っています。

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          【心の詩歌】テニスと短歌と競技性

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          【心の詩歌】五行歌の創始者・草壁焔太

          五行歌という詩形があります。創始者は草壁焔太です。 短歌や俳句と同様に短詩ですが、「五行で書く」ということが決まり事で、各行の音数には制限がありません。 五つの句に分かれるという点で短歌に似てはいますが、五行歌には五行歌らしさがあるという感じがします。 それは、短歌が短歌らしい美に依存しているのとはまた異なり、より率直な感じがします。 おそらく歌のリズムが共通ではないこと、詩形の歴史が新しいことなどにより、作者の状態がそのまま反映されやすいのでしょう。 縁あっていくつかの

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          【心の詩歌】五行歌の創始者・草壁焔太

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          【心の詩歌】『遠い感』の同時代性

          郡司和斗『遠い感』という歌集には、三次創作的な短歌がいくつかあります。 二次創作という言葉は、一次創作、すなわち単なる創作物を、題材とした二次的な創作物を指します。 さらに、作者はそれ自体を楽しんだひとりとして、短歌にしています。 あずにゃんというのは、漫画を原作としたテレビアニメ『けいおん!』の登場人物のあだ名です。 ここで詠まれているのはあずにゃんのフィギュア、すなわち模型で、二次創作的なグッズが短歌の題材となっています。 ゆっくり魔理沙ゆっくり霊夢、は、知らない人に

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          【心の詩歌】『遠い感』の同時代性

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          【心の詩歌】半身浴のデメリット

          日々のお風呂で、全身浴と半身浴のどちらがよいか。 半身浴を勧める意見が多いように見受けられます。 しかし私はひそかに思っています。 そのうち、総合的には全身浴が半身浴に勝るという意見が現れるのでないでしょうか。 半身浴のデメリットと書きましたが、もう少し詳しく言うと、半身浴は全身浴を兼ねないというデメリットです。 私は、全身浴の価値がより高く見直されるのではないかと予測しています。 その人の体調や年齢などによって異なるはずのことですが。 なぜそう思うかというと、猿が温泉

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          【心の詩歌】半身浴のデメリット

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          【心の詩歌】【公開記事】倫理観は本当に人によって違うなあ

          先日、三重県に行きました。  こんな写真が撮れました。 その際、倫理観は人によって大きく異なるのだなあと実感する体験がありました。 その日、同じ場所に行こうとしている観光客はほとんどおらず、バスには私と私の連れ、それからかなり年配の男性が一人乗っていました。 三人はバスを降りました。そのバス停は一日数回しかバスが来ません。帰りのバスは三時間後でした。それを逃すとさらに二時間後です。 私と連れは、電車の関係で三時間後のバスに乗る必要がありました。 バスにいた男性が私たち

          【心の詩歌】【公開記事】倫理観は本当に人によって違うなあ

          初心者でよくわからないのでガットのことを教えてくれと言ってショップ店員に自分のラケットを渡すと「このラケットは初心者向けではない……」と言われてしまったがラケットを変える気はない

          初心者でよくわからないのでガットのことを教えてくれと言ってショップ店員に自分のラケットを渡すと「このラケットは初心者向けではない……」と言われてしまったがラケットを変える気はない

          【心の詩歌】現実逃避としての読書

          読むべき本が溜まりだしたのはいつごろからでしょう。 大学生が学問の本を溜めるのは仕方がない。学べば学ぶほど次に読むべき本が増えるし、そんなに学んでばかりはいられません。 私は最近、詩歌や小説という分野の本でさえ、読むべき本が増えてしまいました。 詩歌や小説に「読むべき本」なんてあるんでしょうか。 なにか間違っているような気がします。 かつては面白い本だけをワクワクしながら読んでいた……という言い方は、これもまた違う気がします。 子供の頃、サッカーボールは巨大で、上

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          【心の詩歌】現実逃避としての読書

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          短歌の人が、民営テニスコートのレンタル代を聞いて「貴族の遊びだ!」と言っていたが、貴族の遊びといえばむしろ短歌なのではないか

          短歌の人が、民営テニスコートのレンタル代を聞いて「貴族の遊びだ!」と言っていたが、貴族の遊びといえばむしろ短歌なのではないか

          【心の詩歌】大手が来る、来た、それも昔話

          『大手が来る』という詩集があります。 甲田四郎という詩人の詩で、この「大手が来る」という言葉は、駅前にスーパーがやってくるという意味です。 それでみな反対したり対話したりするのですが、大手の力は凄まじいものがあります。 ただ資力があるだけではありません。 文化においても大手の力は強い。仲間の詩人も、得だからではないのでしょう、行ってしまいます。

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          【心の詩歌】大手が来る、来た、それも昔話

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          ひさびさに歌会を計画したら 人は来るんか?という不安もひさびさにやってきた 

          ひさびさに歌会を計画したら 人は来るんか?という不安もひさびさにやってきた 

          【心の詩歌】写生の意義 現実は美しくないのに

          短歌において、「写生」はどういう意義を持つでしょうか。 この文章を読んでいる方は詩歌に関心があると思いますが、一般的には「写生」と言えばまずは絵画の用語です。 辞書では「実際の景色、事物などを見たままに絵に写し取ること」「自然や事物を実際に見たままに描くこと」と説明されています。 説明の冒頭に「景色」「自然」が登場する用語です。 対象が美しいということが前提になっています。 私達は美しい景色、美しい自然に出会うと感動して「短歌にしたい」と思うことがあります。 感動を言葉に

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