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【心の詩歌】大手が来る、来た、それも昔話

『大手が来る』という詩集があります。
甲田四郎という詩人の詩で、この「大手が来る」という言葉は、駅前にスーパーがやってくるという意味です。

大手のスーパーが来る、駅前に来る、

甲田四郎「大手が来る」 『大手が来る』

それでみな反対したり対話したりするのですが、大手の力は凄まじいものがあります。
ただ資力があるだけではありません。

量販品手づくり品高級品、直販に出店料理店群から保険不動産映画館自費出版コーナーまである、教養講座詩の朗読会まである
詩集まで大手がつくるというのだ、おお大手の文化、大手の詩人が大手を拡げて客を集めるというのだ、畜生め誰が行くかそんなものと思えば仲間がそこへ行くと言う

甲田四郎「大手が来る」 『大手が来る』

文化においても大手の力は強い。仲間の詩人も、得だからではないのでしょう、行ってしまいます。

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250字
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