アメリカ留学;1年目の苦難 (学業編)
僕がアメリカで過ごした2年間のうち、1年目のIMGアカデミーに通っていた時についての記事です。イギリスの高校からアメリカの高校に編入した僕が、アメリカの大学に入学するため、例にない非常に難関な道を選択し、どのような1年を過ごしたのかをお話します。
始めに
2013年の夏、イギリスで高校2年生 (year 12)を終え、同じ年の秋からフロリダ州にあるIMGアカデミーに高校3年生として入学しました。
IMGアカデミーというのは世界最大規模で、最も設備の整っているスポーツアカデミー/高校です。錦織圭選手の練習拠点であり、彼が小さいころからもこのアカデミーでトレーニングをしていました。
僕がどのようにしてIMGに入学するに至ったかは、僕のプロフィール記事をご覧ください。
学校
IMGアカデミーには高校3年生として1年間いました。IMGにはアメリカの高校もついていて、僕は午前テニス、午後学校といったスケジュールでした。
高校最後の1年をIMGで過ごしたため、この1年は大学に入るためにも非常に重要な1年でした。
迫られた2択
しかし、僕は高校2年生までイギリスにいたので、大学に進学するには、イギリスの*ALevelという教育システム(全国共通試験制度)を終え、その成績を大学に提出するか、
もしくはイギリスの教育システムは関係なく、アメリカの高校での成績(GPA)のみを大学に提出するかの2択に迫られました。
更に、アメリカの大学に入学するには、上記の2択以外に、SATも受ける必要がありました (SATはアメリカ全国共通の英語と数学能力試験のようなものです)。
*A Levelは2年間にかけてやるものであり、僕はこの時点で1年目(AS Level)を終了していました。
アメリカの教育システムよりも、イギリスの教育システムの方が断然レベルが高く、大学に提出する成績としては確実に有利だったのと、せっかくイギリスで受けたAS Levelの試験結果もあったため、僕はイギリスの教育システムを続けることにしました。
ALevel, SAT, アメリカの高校,とテニス - 4つの同時進行
しかし、アメリカにいながらイギリスの試験勉強をするのはとてつもなく困難でした。それもまず、教えてくれる先生がいませんでした。なので全てテキストブックなどを使いながら独学で勉強しました。
このイギリスのALevelという試験は非常に難しく、独学で勉強して受かるには無理もある挑戦でした。
大学に提出するのは3教科のみでよく、僕は物理学、数学、と日本語を選びました。
もう一つの問題が、アメリカのビザの関係上、IMGアカデミーに滞在するには、現地の高校にも通うことが必須で、さらに高校でも宿題、テスト、プレゼンテーションなど全てを他の生徒と同様に果さなければならない状態になりました。
テニス留学のために僕はIMGに行くことを決断したので、テニスをおろそかにすることはもちろんなく、限られた時間の中、2つの国の全く違う教育システムを平行しながらやってたのは途轍もない大変な試練でした。
実際、限られた時間の中アメリカの高校の宿題、テスト勉強、SATの勉強をするだけでも精一杯の状態でした。
そんな状況の中、イギリスのALevelの勉強に本格的にとりかかったのは7月にある試験の3ヶ月程前からでした。
本来なら1年間かけて勉強するイギリスの試験なのですが、僕は最後の3カ月で1年分の大半を頭に叩き込みました。
しかし、教科書の内容を理解し覚えただけで受かるような簡単な試験ではありません。過去問を繰り返し何度も解き、試験の問題パターンになれる必要がありました。
(この時すでに同時進行していたSATは2回受け終わり、結果もでていました。結果は全国平均よりは高かったものの、充分な勉強時間が取れていなかったため、満足のいく結果は出せませんでした)
試験本番
高校3年生の7月、無事アメリカの高校も落第することなく卒業できた後、イギリスの試験を受けるために、昔通ってたイギリスの学校に再び戻ってきました。
僕が受けた物理学と数学にはそれぞれ3つずつ項目があります。この時点で僕はまだ過去問を解くまでたどり着いてなく、過去問を初めて解いたのは、それぞれの試験日の数日前でした。
試験期間の2週間はまさに地獄の様に大変でした。終始、焦りと不安で胸がいっぱいで、精神的にも肉体的にも追い詰められていました。
約2週間の試験期間が終わり、全ての試験が無事終了しました。想像以上に難しく、教科書には載っていない問題が沢山出題されていました。正直手応えは全くありませんでした。
結果
翌月、試験結果がe-mailで送られてきました。緊張で手汗をかきながら、恐る恐るe-mailを開き、試験結果を確認しました。
物理学の方はあまりにも悲惨な結果で、苦笑いをするしかありませんでしたが、数学の方ではそこそこの結果を出せました。
幸いなことに、まだイギリスにいる時に受けたAS Levelの結果が良かったため、今回の試験との合計でなんとか大学に進学できる結果になりました。
安心のため息と同時に今までの苦労から解放され、全ての肩の荷が下りた感じがしました。
まとめ
試験で満足いく結果は出せなかったものの、この1年間で乗り越えた逆境は僕の人生において自慢して語れる貴重な経験になったと思います。
僕が知る限り、僕と同じことをやった人は聞いたことも見たこともありませせん。
自分で選んだ道でしたが、この1年間の苦労は、僕の人生経験をさらに豊にし、メンタルも強くしてくれたと思います。
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次回はIMGアカデミーでのテニスについての記事を書こうと思います。
お楽しみに!
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