各務茂雄

日本でDXに挑戦している人へリアルDXの経験を公開 VMware立上げ、マイクロソフト…

各務茂雄

日本でDXに挑戦している人へリアルDXの経験を公開 VMware立上げ、マイクロソフト変革、AWSコンサル立上げ、ドワンゴインフラ改革、KADOKAWAのDX GovTech東京理事(現) KADOKAWA Connected 社長、KADOKAWA役員、MUFG CDTO補佐

最近の記事

社外コミュニティへの参加はOJT Again

先日、あるデータ系のコミュニティにて、トークセッションを行った。そこで再認識したことはコミュニティの重要性である。 社外でも社内でも、どちらでも良いが、いずれにしてもそのような場に参加をすることは本当に重要である。 今日はその重要性と、価値観をまとめてみようと思う。 コミュニティへ参加する効果コミュニティへ参加するプラスの効果は以下のものが考えられる。 ・知見を得られる ・人的ネットワークができる ・自分らしくいることができる 等々あり、DXを進めるような人にとって、学んだ

    • ランプアッププランは誰のモノ?

      最近のいくつかの体験から、ランプアッププラン(中途社員、社内異動者、新卒の配属の際の立上げ支援)は誰のモノ?と強く感じることがあった。 語られているランプアッププランの型は古く、伝統は重視ししつつもプロ人財として登用された場合のランプアップは、当たり前のように当たり前のことを行うべきと再認識をした。 ランプアップは誰のモノ?結論、ランプアップは自分自身のモノである。しかし、それは自分でつくるものではなく、上司と一緒につくるものである。上司がそれを明文化せずに、自分で立ち上が

      • 働き手予備軍不足。それを解消する可処分時間が生まれにくい理由

        4月7日の日経新聞で、働き手予備軍不足が記事になっている。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79852220W4A400C2EA2000/ いままで、女性の社会進出、定年延長によるベテランの活躍などにより、働き手枯渇の課題に対応をしてきた。 しかし、それもいよいよ限界に近づき、スマートワーク、その本質は可処分時間の創出について本格的に取り組む必要が出て来た。 可処分時間の創出の意義日常生活において、自分が必要な情報を得ることが10年

        • 年齢を重ねても一歩前進できる人になるために

          12月2日土曜日にMBAのゴルフコンペに参加し、グロービス、慶應、中央、早稲田のMBA生の多様性の中で、何歳になっても一歩前進できる人であり続けるためにはどうしたよいのか、改めて考えた。 そもそも一歩前進できるとは一歩前進するということは、自分が今までやったことがない事に挑戦をすることと定義する。 人は気付かないうちに自分の安全地帯にいつづけ、若いときはリスクを自ら取り一歩前進することをしていたのに、知らぬ間にリスクを取らないでリターンを得ようとする人になってしまうことがよ

        社外コミュニティへの参加はOJT Again

          iU(情報経営イノベーション専門職大学)准教授としての活動とアウトカム

          iU准教授の活動とアウトカムについて一度まとめないといかんと思っており、ようやく色々見えてきたことと、時間ができたためnoteにUpする。 担当領域私が担当するクラスはビジネスフィールドリサーチというクラスで、ケーススタディを通じて論理×クリティカル思考を徹底的に鍛える事がポイントである。私の母校であるグロービス経営大学院で行ったケーススタディのクラスの形を大学生にアレンジをした内容である。半期で30コマあり、15回×2時間連続、というなかなかハードなクラスである。 クラ

          iU(情報経営イノベーション専門職大学)准教授としての活動とアウトカム

          営業DX!?

          なぜ営業について書こうと思ったのか最近、仕事上営業について深く考えるコトが多くなり、それを言語化し今後に活かそうと考えている。 できれば、そのエッセンスを読者に共有することにより、営業を生業としている人はさらにGreatな営業に、営業が苦手としている人は営業を理解し、その軸を加えたGreatな人になって欲しいと考えている。 営業について考え学んだ経験私は生粋の営業ではない、エンジニアである。しかし人生の様々な所で営業について考え、あるときはそのような行動をとってきた。具体的

          営業DX!?

          GovTech東京始動

          おはようございます。 4月から準備を進めてきたGovTech東京、7月24日にいよいよ始動しました。 ※写真は全体の集合写真から理事陣のスナップを抜粋しました 1位にならないと見えないものがある─日本ならではのDXで世界一を狙う日本ならではのDXを考え、実行をしてきた直近の10年。 楽天で優勝セールのバックエンドを支え、Microsoftで外資系IT企業のTransformationをリード×体験し、AWSにて日本のお客様のTransformationを支援し、ドワンゴ/K

          GovTech東京始動

          生成AI時代の生き方

          仕事上生成AIに関わる事が増え、重要な論点を整理していくと、世界はスパイラルで変わっていくのだと痛感する。歴史は繰り返し、ナレッジをどうやって活かすのか、今、また、問われている。 DXとは、デジタル技術よりも思考が先であると言い続けて来たが、やはり生成AIでも同じ事が言え、何を可視化し、どのように整理するかが肝となる。 ほとんどの領域でコモディティ生成AIがインプリされる汎用的な概念や言葉については、真っ先に生成AIでサポートしてもらえるようになることは皆さんご存じの通り

          生成AI時代の生き方

          普通の経営改革とDXという経営改革の違いを四則演算で説明する

          私が起業した、KADOKAWA Connectedの哲学である、「最大公約数」を発明するというキーワードから、DXの本質を紐解くために、DX(D: Digital思考とDigital技術で、X: 現場からTOPまでEnd To Endの視野で経営改革をする)という難しそうな仕事を、小学生でもわかる四則演算で考えてみる。 KADOKAWA Connectedの哲学 これを読むと、多くの人は、 「自分達の仕事まずくないか」 「連携の合理化必須じゃないか」 と感じるようになると思い

          普通の経営改革とDXという経営改革の違いを四則演算で説明する

          日系大企業のDXの課題と解決策2023

          日系大企業の特徴(全ての企業がそうではない)・良い感じでまとめてくれている人を重宝する。 ・人事制度が原則年功序列。先輩後輩が微妙にあり、個人として客観的に相手を見ることができない。 ・短期的なリスクを取る人はいるが、長期的な地味ながら大きな挑戦に対してリスクを取らない。 ・意思決定が遅い。権限委譲ができていない。 ・定期的に異動があるため、真のプロが育たないと同時に、組織負債を解決するモチベーションがわかない。 結果発生していること・頭の回転が速く、口が上手い人が出世をす

          日系大企業のDXの課題と解決策2023

          全社横串DXチームとは、そしてその存在意義とは

          全社横串DXチームとは全社横串が重要と良く言われるが、真の全社横串をできる組織は、一般的に経営企画チームとITチームである。 何故そうか、彼らは全社横串で仕組みを作り、従業員の仕事の質や量に他の横串チームと比べて、大きな影響を与えるからである。 似たように、横串チームとして、総務、法務、経営管理、リスク管理部門など、他にも存在するが、上記の2部門と比べると、影響範囲が大きく異なる。 そのような前提の上で、上記の横串チーム群がサイロ化しがちな事業部を横に刺すミッションがある

          全社横串DXチームとは、そしてその存在意義とは

          論理設計と物理設計の交差点の重要性

          私は今、メガバンクで経営改革というDXを推進している。 なかなかnoteをUpする時間を取れないが、日々感じていることをUpしたいと思っていた。 そして先日凄腕経営者がFacebookでUpしていた記事などを見て、これだけは書いておこうと思った件をUpしたいと思う。 論理設計ITで仕事をしていると、論理設計と物理設計という事を必ず行う。 データマネジメントでいうと、DFDを作ったりするような作業である。 データのカラムがXXで、インデックスがYYで、そこにはどんなデータが入

          論理設計と物理設計の交差点の重要性

          DXでのインフラ(基盤)的な土台の重要性

          昨日、52歳の誕生日を迎え、52歳 Day2にて、改めてインフラや土台の重要性を感じたのでまとめてみようと思う。 ゴルフで77(パープレイで70のコースにて)今日、MBA仲間が参加するコンペにてベスグロを出す事ができた。 48名参加なので、まぁまぁの成果だろうと思う。 そこで重要だとかんじたのは、「ゴルフシューズ」である。 1年間使ってきたシューズが、どうにもへたっているように感じたので、予備に買っておいた同じモデルのシューズを本日おろし、ラウンドをした。 始めてラウンド

          DXでのインフラ(基盤)的な土台の重要性

          日本流DX 校了その後

          日本流DXその後日本流DXが11月3日に発売された。 本書は、8月には完成しており、諸事情により発売日が11月となった。 内容を書き上げたのは6月なので、内容が5ヶ月前の内容になっている、つまりその間に追加したい情報や、書き直したい情報が日々沢山発生しているのである。 それを少しだけnoteで追記したい。 この本が意図する事DXを進める中で、最終的に課題となるのが、組織文化と人である。そして社内に存在するノウハウである。 それがどのような構図になってこんがらがっていて解決を

          日本流DX 校了その後

          Job型人事制度ではなくロール型。それを支えるロールアサインリスト

          Job型は日本には根付かないDXを進めて行くなかでよく話題になるJob型。しかし、本当のJob型人事制度は日本では根付かないし、機能しないと感じ、10年以上まえから日本に合った制度を考え続けてきた。 その結果、ロールという形で行うのが最適という結論に至り、ロールで人の差配をするという事を前職で実践し、ある程度の手応えを得る事ができた。 根付かない理由Job型は、そのJobが無くなったらその人はお払い箱で、社内外転職をしてください。というのが真のJob型である。 よって、採用

          Job型人事制度ではなくロール型。それを支えるロールアサインリスト

          日本流DX 9月30日リリースが11月に延期、1日も早くお手元に届けたい

          延期になった背景9月30日に予定されていた日本流DXの書籍のリリースが延期になりました。 背景としては、オリンピックがらみのNewsで色々賑やかになったところからの風評被害のような形で、延期となりました。 編集チームはベストを尽くしてくれており、本当に頭が上がらないところですが、やはりマイナス面が無いと判断するタイミングが重要なのだろうと私も思います。しかし、命を削ってでも1秒でも早く仕上げてきた私としては悔しく、1日でも早く読者の方々へ届けたいという気持ちが日増しに強くなっ

          日本流DX 9月30日リリースが11月に延期、1日も早くお手元に届けたい