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ランプアッププランは誰のモノ?

最近のいくつかの体験から、ランプアッププラン(中途社員、社内異動者、新卒の配属の際の立上げ支援)は誰のモノ?と強く感じることがあった。
語られているランプアッププランの型は古く、伝統は重視ししつつもプロ人財として登用された場合のランプアップは、当たり前のように当たり前のことを行うべきと再認識をした。

ランプアップは誰のモノ?

結論、ランプアップは自分自身のモノである。しかし、それは自分でつくるものではなく、上司と一緒につくるものである。上司がそれを明文化せずに、自分で立ち上がれとするのは、乱暴でありそれは上司として失格である。
もちろん、作成するにあたりおんぶにだっこではいけないが、それに応えない上司は、昭和の仕事のやり方から抜け出せていない。つまり、「お手並み拝見」という感じであり、それは昭和である。もちろんある程度の「お手並み拝見」は必要であるけれど。

重要なことは旗を立てること

聞くことも大事だが自分は何をするたに来たのか明確にすることの方が重要である。やみくもに立てるのでは無く、ニーズをしっかり理解してから行うわけだが、しっかり理解するというところに昭和型と令和型に大きな違いがある。
昭和型は、飲み会等をしながらジックリ時間をかけながら聞いていく。令和型は、Wiki等の情報を理解し、分からない点を業務時内に聞きつつ、一歩踏み込んだ内容を時間外などで徐々に理解をしていく。
同じようで全く違う。前者は、「我がチームには暗黙知が多いので、色々話して聞き出してね」というマネジメントを実質放棄している状況である。後者は、ある程度マネジメントをしているが、足りない所は人間同士、信頼関係を作りながら情報を把握していってねという、当たり前の感覚である。

その上で、しっかりロードマップを立てて、解像度を徐々に上げて行く、そのようなバックキャスト型のマネジメントが不確実性が高い今は重要になってくる。

旗を立てる為に必要なこと

事実をおさえること。時に人の言葉は事実でない可能性がある。重要なことは過去ログをしっかりみることである。
私が必須としていることは、ロールアサインリストをつくることである。これは、今行っている仕事を行に羅列し、それに対してどの仕事を誰が担当をしているのか、日本流DXに記載している9つのロールで役割分担表を作成することである。
これを行うと、チームの仕事の全体像が把握でき、誰が何をしているか直ぐにわかるため、ヒアリングをするベースとすることができる。
それをベースに、リソースの質と量のマッチングを確認し、人のアサインメントや育成について判断をし、仕事を進めていけるようになる。

期待値を明文化できる上司になるためには

まずは、自分のチームの仕事をロールアサインリストでマネジメントできている状態をつくることである。
自分でそれを全て行う必要はなく、それをマネジメントしてくれる参謀がいるだけでもOK。

次に、どの仕事がどのように滞っているのか明確にする。それが明確になると、何をお願いしないといけないのかが明確になる。
最後に、それを誰にお願いすれば良いのか決める。その際に、仕事や業務のドメインスキルと、仕事の質を定義するロールというものを意識をして、人をアサインすると良い。
異動や中途、新卒のメンバーが入る際には、このようなアサインメントの仮説検証が必須であるため、ここまでできて始めて上司といえる。

やはりランプアップは自分のモノ

適切なランプアッププランがあり、それに対して適切なフィードバックがあると中途や異動、新卒の社員は確実に活躍をできる。よってランプアッププランは自分の為に必要であるが故、自分のモノである。
一方で、「課題が明確じゃないんだけど、とりあえずがんばってくれないかな」といわれアサインされるケースが希にある。その際は、お願いをした上司は必ず「明文化しようとする試みを続ける」必要がある。もしそれができない場合は、いずれプロ人材は離れていく。心当たりがあるあなた、部長以上の上司の仕事は、アサインメントに対する部下との約束と、必要な経営資源を持ってくることです。

参考:ランプアッププランのテンプレ

TOBE 一ヶ月
TODO 一ヶ月

TOBE 二ヶ月
TODO 二ヶ月

TOBE 三ヶ月
TODO 三ヶ月

ランプアップ卒業Criteria ※これを作る場合は厳し目のマネジメント

1on1リスト
・名前、部門、1on1をする理由

情報源
・見ておくとよいリンク集
・入るとよいChannelリスト
・その他必要な情報群

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