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『いろんな人の想いと想いをつなげる仕事』 NPO法人 Gift 代表理事 小山 真由美さん

"みんなが自主的にギフトし合う"そんな社会を、みんながみんなに目を向けることから創っていきたい。そんな想いでNPO法人Gift代表理事をつとめる小山真由美さん。一人ひとりの気持ちを大切にしながら精力的な活動を展開される、その根幹にはどんな想いがあるのかを伺いました。

プロフィール
出身地:大阪府
活動地域:関東、関西
経歴:会計事務所に勤めながら、社会のために何かをしたいという想いがあり、子育ても一段落いして、NPO法人Giftの法人化から運営に関わっている

「想いがあってもお金がなくて続けられないのはとても残念なこと」

Q:小山さんがNPO法人Giftさんをはじめたきっかけ、心のあり方の変化、認識の変化が今の活躍にどのようにつながったのか教えてください。

小山:社会のために何かしたいという気持ちがずっとありました。子供が大きくなって自分の時間ができた時からNPO法人Giftを設立して関わっています。

GiftはNPOのために寄付を集める団体なんですが、NPOはなかなかお金がなくて活動が継続できないということも多いんです。想いがあってもお金がなくて続けられないということはとても残念なことだと思うんですよね。寄付を通してそういった想いが具現化されて、社会がよくなったり誰かを幸せにできるということは優しい気持ちに溢れていると感じたのでこの仕事を楽しんでやっています。

記者:メルマガを拝見させていただいたんですが、集めた募金をひとつひとつ数えて被災地とかに送るのが心温まると書いていましたね。

小山:はい、小さい金額でもいろんな人がいろんな想いで入れてくれてるんだなって思うと、募金箱の重み自体が心にずっしりくるって感じがします。それで、そのお金をいろんな団体に支援するんですけど、そうするとその団体の方もすごく喜んでくれるんです。そういった日常の中でできることをつなげることがGiftの仕事であって、いろんな人の想いと想いをつなげていくのが楽しいんです。

記者:私も募金するときはそうですが、やっぱり支援先のことを想いながら募金できるのがいいですね。ありがとうございます。

「デジタル化をどう利用できるのか研究が必要」

Q:AIが普及する時代にどんなニーズがあると思いますか?

小山:デジタル化を活用して、さらに多くの人たちが気持ちよく簡単に寄付ができて、その寄付が正しく使われる社会を創っていきたいと思います。そのためにもした寄付がどうなっているのか確認できる仕組みができればいいなと思います。

記者:確かにデジタル化が普及したら寄付した側は必ずしもそれをした場所に行かなくてもリアルタイムでどうなってるのかわかりますよね。

小山:そうですね。また支援先の人たちともコンタクトを取れたりしたら寄付が一方通行ではなくなると思うので、想いが通じあう感じがしていいと思うんです。そんなシステムをAIを使ってつくれたらいいなと思います。

記者:双方向のやりとりもそのようなシステムがあれば可能ですね。ありがとうございます。

「困った時はお互い様、助け合いの関係性」

Q:今のこの時代をどんな美しい時代にしていきたいですか?

小山:今はなんとなくみんな未来に対して希望が持てない時代で、将来が不安だから自分を守ることで精一杯になっていると思います。だから他の人に対して親切にできなかったりとか、他人のことを考えられなかったりしてると思うんですが、そこをいろんな意味で他人と分かち合ったり、他人に与えたりすることが必要だと思います。

記者:みんながみんな与えられるような人になったら全然違いますよね。

小山:そうですね、困ってる人がいたら差し上げて、自分が困った時も遠慮なく受け取れる、そんなお互い様の関係になってくるといいのかなと思います。みんながみんなに目を向けていく、Giftとしてはそれが一番やりたいことですね。みんなが自主的にギフトしあう社会を創っていきたいと思います。

記者:素晴らしいですね!それができたら愛に溢れる社会になりますね。ありがとうございます。

「自分を守るのではなく、手放すことを恐れない」

Q:与えることから始めるとおっしゃってましたが、今の社会見てたらなかなか難しかったりすると思います。それができなくなってしまっている原因はなんだと思いますか?

小山:守りに入って自分のものを失うことを恐れてしまうことが原因のひとつだと思います。お金に余裕があっても将来のことを考えたら出すことができないという場合とかですね。いくらたくさんお金を持ってても、特に寿命が伸びてくるとだんだん減ってくるので、助けてもらわないといけない時が来るかもしれないですよね。お金があるときに出していればそうなったときに助けてもらえる可能性が高いんですが、出すと損するんじゃないかと思ってしまって出せない人もいるんです。

でも社会貢献が当たり前になってくると、お金がない状態になった時に助けてもらえるような機会が回ってくるので、常に不安に思わずにあるときは出す、ないときは助けてもらうというふうにしていくのがいいと思います。
そしてまたその逆、例えば貧困の子供達が助けてもらって就職ができるようになったら、それでまた返す。そんな循環をしていくといい循環がおきていくんじゃないかと思います。
手放すことを恐れないということが大事、それができたら世の中もっと上手く回るんじゃないかなと思います。

記者:確かに手放すことができれば他人に与えることも躊躇なくできるので、そういう循環もつくることができますね。ありがとうございました。

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小山さんに関する情報はこちら
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■編集後記
インタビューの記者を担当しました岸本と田中です。小山さんは目の前の相手の気持ちをひとつひとつとても大切にされる方で、その優しさがよく伝わってきました。互いに自主的に与えることができる社会をともに実現したいと思いました。

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この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36


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