『ニンジャ/ニンジャIII・転生ノ章』(1984)【忍者映画】【海外映画の中の“日本”】
「ニンジャを殺せるのは、ニンジャだけだ…!」
―――ニンジャ!
―――フラッシュダンス!
―――エクソシスト!
―――ポルターガイスト!
―――少林寺!
―――ゾンビ!
(笑)
硬派だった前作『ニンジャ II・修羅ノ章』から一転、
オカルト要素を盛り込んだナンジャコリャ映画に。(笑)
いや、素晴らしいぞ!!♪
トップクレジットはショー・コスギになってるけど、
今回の立ち位置はお助けキャラ。
実際の主人公は、電話工事請負人の女性・クリスティーン。
冒頭に登場する悪役、ブラック・ニンジャの
キルカウントが凄まじくてね…。
たった一人のニンジャに、SPや警官がことごとく倒されていき、
何台ものパトカーや白バイ、ヘリまで、
かなりの機動力を投入しながら、
ビジュッ!ズバシュッ!と、最終的には30人もの屍の山が築かれる。
ピストル、マシンガン、ショットガンと次々ブチ込まれて
蜂の巣にされても、なかなか死なない。
死んだかな…?と思って近づいてみると、
ガバッ!と起きてまたビジュッ!ズバシュッ!(笑)
瀕死のブラック・ニンジャは、偶然その場に出くわした
クリスティーンに、自らの忍者刀を託して息絶える。
「止まれーィ!オネガィ!」
「―――助(た)っけてェい!カタナ、あげっから!」
とか血まみれの怪しいニンジャに請われても、普通なら
全力で逃げる所だが(笑)、
何かに誘われる様に、クリスティーンは刀を手にする。
そう。この忍者刀が実は、妖刀で…。
手にした者は、憑りつかれてニンジャになってしまうのだ!
そして、ニンジャとなったクリスティーンは、
冒頭でブラック・ニンジャを殺した警官の生き残りを、
次々と手にかけてゆく…!☆
恋人の警官・ビリーと共に、日本っぽい祈祷師に頼んで
除霊を試みるのだが、
これが予想以上の強い悪霊で、もうドッタン!バッタン!なって、
「ヤミテ・クレ!コロス・ゾッ!」
とか言いながら、祈祷師に向けてナゾの煙をブシューッ!
と吐きかける。
「ウハハハァーーーッハッハッ!!」
『フラッシュダンス』(1983)の影響と思われるけど、随所に
80年代バリバリのBGMを伴ったダンスシーンが盛り込まれている。
クリスティーン役のルシンダ・ディッキーも生粋のダンサーの様で、
『ブレイクダンス』(1984)シリーズでも主演。
今作においても、鍛えられたボディを惜しげ無く披露している。
終盤はいよいよ、ゾンビになって復活したブラック・ニンジャと、
コスギとの一騎討ちだ!!☆
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