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『ザ・ラストサムライ』(1990)【海外映画の中の“日本”】

トム・クルーズとか渡辺謙のアレ
一緒にしたらアカンでえ!☆(笑)

ジョン・フジオカ × ランス・ヘンリクセン!!
この掛け算に萌えへん輩なんざぁ、
どっか行ってまえや!!☆

監督は、『地球に落ちて来た男』
『戦場のメリークリスマス』脚本の
ポール・メイヤーズバーグ

―――俺達の、ジョン・フジオカ!
『アメリカン忍者』
『バトル・マスター/USAサムライ伝説』
などで見せ付けたその存在感は、もはや説明不要。♪

そして、ランス・ヘンリクセンは
本作でもイカレてるぞ。(笑)

大企業社長のエンドウ(フジオカ)は、
アフリカ某国へ、仏教徒としてこの地に渡った
“先祖の魂”を探索に来た。

ホテルチェックインのサインは、用紙の様式を一切無視し、
いっぱいのデッカイ字で…






と書き、格の違いを 見せ付けるのだ。☆

エンドウにだけ見える、その魂。
市女笠を携えた、怪しげなオンボロの
侍“っぽい”出で立ち。
…う~ん、怪しい。実に怪しい。
モーコンのライデンより怪しい。(笑)

彼は、ベトナム帰還兵のジョニー(ランス・ヘンリクセン)に
危険地帯へのヘリ潜入を依頼。

「善なるスピリットを感じた」
それがスカウトの理由らしいが…

・恋人の忠言にも耳を貸さず、報酬はほぼギャンブルに消える
・仲間達が処刑されそうなのに、フルチンで呑気に水浴び
・戦争が楽しいヒャッハーおやじ

↑ヤツのどこがどう“善”だったのか?
観終わった後にいくら考えても
サッパリ解らなかったぞ。☆(笑)

「俺にとって戦争は終わっちゃねえ!まだビンビンだぜ!
―――アーォ!!」

誰も仲間などとは思っておらず、「人質を救い出す」
というシチュに酔っているだけの戦場症候群

サビサビの日本刀を、その辺の石でシャッ、シャッ、
と擦っただけでめっちゃピカピカに磨き上げる
卓越した刀剣研磨技術も謎だ。
ホント、お前は一体何なんだ?☆

ジョニーを車で轢き殺そうとしながら、
「君は時代劇俳優の素質がある」
とか言い放つエンドウもワケ解らんけどな。(笑)


その他、要注目の人物が色々。

エンドウの側近悪役面が災いして
出オチの裏切りキャラにしか見えず、
いつ本性を出すか?どんな死に様を晒すのか?とか、
そんな事ばっかり考えながら観る事になる。☆(笑)

『燃えよドラゴン』ジョン・サクソン
アラブ系の武器商人で信心深い男。これがハマってる。
電話が圏外だと何も出来ない情けない男になるのがイイ。

ゲリラを統括するゾハーニ将軍。
「平和を信じるマヌケ共に制裁を!」
幾度にも渡り、軍服農作業着アフリカ民族衣装と、
お色直しを繰り返す陽気なコスプレ野郎

…いやぁ~、全く退屈しません。♪(笑)

今作の見所のひとつが、エンドウの説く日本思想
「名刀ほど鞘に納まる」
等、名言の数々が興味深い。

「十人の敵を十発で倒すのは銃の発想だ。
自身を刀と化したサムライは、一太刀で
全ての敵をなぎ払う。
何人いようと、見据える相手はただ一人…!」

…おぉ、何てカッコイイんだ!
クライマックスで、彼自身が
それを見せてくれるぞ!!♪

「すべては終わった」
ニッコリ♪

←…いやいや、自分がここに来なけりゃ
こんなに何人も死ぬ事は無かったんじゃないか?
なに自分だけスッキリしてんのさ、
エンドウサン!!☆(笑)

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