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紙で本を読む人は「スマホ脳」に対抗するための武器を持っている

あなたは本を「紙で読む派」ですか?
それとも「電子書籍で読む派」ですか?

紙の本は部屋のスペースを取るから「電子書籍」の方が良いとか、Kindle版の方が安く買えるから紙の本なんてもったいない、とか。

「紙」派の皆さんが一度は言われたことがあるようなことをよく僕も言われるのですが、それでも僕はずっと「紙で読む派」です。

何度かチャレンジしてみたのですが、電子書籍で本を読むのがどうしても苦手で、集中力が全然続かないんですよね。そのためか、読んだ内容も全然覚えていないんです。

「紙で読む派」の皆さんもきっと、同じように感じたことがあると思います。
これって僕が電子書籍に慣れていないからなのかな?と最近まで思っていました。

ですが最近、話題の『スマホ脳』という本を読んで、電子書籍を読むためのスマホやタブレットそのものが、僕らの脳をハッキングして集中力を大きく低下させていることを知りました。

それを知った時、読んだ本の内容をしっかり理解するには絶対「紙で本を読む派」の方が有利だなと思ったんです。

紙で本を読んでいるというだけで、少なくともこの「スマホ脳」に対抗するための武器を持っていることになると思うんですよね。

スマホが奪う僕らの集中力

『スマホ脳』には、今やほとんどの人が所有するスマホやタブレットが、巧妙に僕らの脳を刺激して集中力を奪っている事実が、様々な調査結果とともに書かれていました。

スマホに通知やメッセージが来たり、スマホを通じてたくさんの新しい情報を手に入れるたびに、僕らの脳には「ドーパンミン」という興奮物質が出ているそうです。

この物質の最も重要な役割は、僕たちに何に集中させるかを選択させることです。

スマホで読書をしている途中にメッセージの通知が来ると、「もしかしたらこれは大事なメールかもしれない」と脳が反応して「ドーパミン」が溢れ出し、メッセージをチェックしたい欲求が起こります。

その欲求に負けてメッセージをチェックしたら、ついでにSNSやニュースも、、。
気づいたらあっという間に、読書への集中力が一気に切れてしまいます。

脳は集中が1度でも切れれば、再び元の作業に100%集中しなおすためには何分も時間がかかってしまうそうなんです。

それなら、電子書籍を読むときは通知をオフにしておけばいいんじゃないの?
そう思われた方(僕も思いました)。
実はスマホの呪縛はそう簡単には僕らを解放してくれないみたいなんです。

なんと、たとえ通知をオフにしたとしても、スマホが近くにあるだけで僕らは集中力が散漫になってしまうという研究結果が本では紹介されていました。

大学生500人の記憶力と集中力を調査した結果、スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードにしてポケットにしまった学生よりもよい結果が出た

これはスマホが近くにあるというだけで、その誘惑から逃れようとすることに、脳が無意識に容量を使ってしまうことが原因だそうです。

またもう一つ、興味深い研究結果が紹介されていました。

ノルウェーの研究結果が小学校高学年のグループの半数に紙の書籍で短編小説を読ませ、残りの半分にはタブレット端末で読ませた。その結果、紙の書籍で読んだグループの方が内容をよく覚えていた。同じ小説を読んだのにだ。

これは、脳がスマホやタブレットがくれるドーパミンの報酬に慣れきってしまい、文章に集中するよりも、報酬がないことを無視することに処理能力を費やしてしまっていることが原因だというのです。

本を読む目的を考えたら断然「紙派」の方が良い

このように、スマホやタブレットを使用すること自体が、僕たちの集中力を奪ってしまうという事実を知り、やはり僕は「紙」で本を読むことはもの凄く価値があるなと思いました。

なぜなら僕が本を読む1番の目的は、
「中身を理解してそれを自分の学びへとつなげる」
ことだからです。

確かに電子書籍には、持ち運びが簡単、収納の場所を取らない、安く買える、といったメリットがたくさんあります。

しかしそのメリットのために、本を読む一番の目的を達成するための集中力、理解力を犠牲にしてしまっては本末転倒です。

きっとメリットに目を奪われて、電子書籍で本を読む人はこれからもどんどん増えていくと思います。

だからこそ「紙で本を読む派」はそれだけで、その人たちよりも集中して本を読むことができ、希少価値の高い人になれるはずなんです。

せっかく持っている「スマホ脳」に対抗するための武器を、「紙で読む派」の皆さんにはぜひ手放さないでいてほしいなと思います。

僕はこれからも「紙で読む派」でい続けます!

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