しゆさんは考えている。

蘭堂呪(らんどうしゆ) 詩とあと、イラスト。 緩やかな自殺を望んだ人。会いたい君にも…

しゆさんは考えている。

蘭堂呪(らんどうしゆ) 詩とあと、イラスト。 緩やかな自殺を望んだ人。会いたい君にもう会えないから。せめて言葉で思い出を縛る。

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最近の記事

短歌と忘却の雫。

ふと零した思い出が床に落ちる。 汚れて見えてもう触れたくない。 という短歌を作ってみた。 前々から言ってた女の子を、もう好きじゃなくて良くなったという歌になっておる。 はず。 職場の人達と呑んでいて、あの子が仲の良かったこの子達に伝えたらどんな反応になるのだろう? という好奇心からだ。 というか、まぁもう限界でエンドロールのきっかけが欲しかっただけだったんだと思う。 お陰で、話の節々から私のサンクチュアリとしての彼女は存在しないと決定付けるに至ったわけだ。 そうか、この

    • 詩 共感覚と立ち位置。

      高級な木綿のハンカチを、大切に使ったような、君の声。 絹で作った薄いシャツ。 使い古してくたびれた、そんな感じの僕の声。 価値も用途も違った二人の、今は、まるで同じよう。 綻び繕い破れて縫って、掠れた声で君が笑う。 ヒラヒラそよいで、ふわりと揺れて、掠れた声で僕は綴る。 照れて笑ったその声が、反響している暗い部屋。 いっそ、僕にも似てるその声で 諦めてね。と囁くならば 少しは楽になれると、思えるのにね。 僕は綴る。 ヒラヒラそよいで、ふわりと揺れて。 掠れた絹のもう

      • 詩を書き始めた。

        しゆさんだ。 詩を書き始めた。 先日、失恋をした。 失恋なんだろうか、恋をして失ったので失恋で良いだろう。 軽薄に来世の約束を取り付けてしまったばっかりに、この世の全てが色褪せて見える今日この頃。 もう、来世に、来世に賭けよう。 今世は、とりあえず生きて、来世に希望を託そう。 と、緩やかな自死を選んだことがきっかけである。 恋はいけない。 あれは、事故だ。 一目惚れだった。 抗いようがなかった。 非常に戸惑った。 どうしたものかと、 この特別な気持ちは長く触れずにいる

        • 詩 友達になりましょう。

          一緒になる未来を考えましたが。 それだと君が幸せになることはないので。 君と一緒にいるであろう、未来の私を殺しました。 穏やかで明るく、肯定的な自死です。 愛しい君よ、どうか私と友達になってください。 私と君が共に歩む幸せの道は、どうやらこれしかないのです。

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        • ポエムになった独白
          4本
        • イラストとそれらについて。
          1本

        記事

          詩 自殺の理由

          来世で逢おうと約束したから 此の世の全ての意味がなくなる。 ただ明日を待つように、死を、来世を待ってる。 君だけが僕の自殺の理由。 肯定的なDeath Drive。 君だけが僕の自殺の理由。 撫でる声、揺れる体、触れた温もり僕のこと ただ明日を待つように。 来世で、また。

          女装と謂う呪。

          LGBT関連に深く関わっているわけでもなく、何かを主張したいわけでもない。 性的な趣向による物でもなく、ただただ、どこまで行っても趣味の枠から外れることはない。 妾にとって。女装。 そう、女装をしている。 齢37の4月1日より女装を始め現在に至る。 最初の最初、女装の一と現在とでは、女装をする意味や理由が全く異なる物だった。 始まりの理由についてはあちこちで、推敲していない文字で吐露しているので此処では割愛致します。 何かを主張したいわけではないのです。 何かの中心になり

          『しゆ』と『呪』

          自分が何者であるかを縛る。怖い話ではない。 女装をしているときの名前を『しゆ』と云う。 この『しゆ』という人物には前期と後期があり片方を『欠片野しゆ』と云い、もう片方を『乱童SLC呪』と云う。 どちらも名前の読みは『しゆ』だ。 現在は『呪』の方のしゆさんとして活動している。 『しゆ』と『呪』の違いについて色々と考えていた。 少し前に『自分が愛しているのは自分自身であった』という事を書いたんだが、それからというものメンがヘラることが無くなったのだ。 どうもしゆさんと現在の呪さ

          努力で誕生したのが欠片野しゆだった。

          本来の私はあまりにも粗暴であまりにも傷付きやすく、 自身の心を守るために虚栄と心の凝りを固めて作ったナイフで人を傷つけていく、乱れた子供が欠落と欠陥を残したまま大人になったような、可哀想な童(38歳既婚)なのだ。 わざわざ『誰1人傷つけたくない』と口に出さなければ容易に人を気づつける、棘トゲで構成された人なのである。 名前を変えた。欠片野しゆ、から、乱童S.L.C呪。と書いてランドー シーズ ロスト コントロール しゆだ。 カッコよかろう。 しゆ が 呪 なのは 夢枕獏先

          努力で誕生したのが欠片野しゆだった。

          ただ、自分1人を愛しているだけだった。

          自分を愛しすぎているのだ。 何をやっても良くできたねーって自分で褒めちゃう。 褒めちゃうし、もっと良くできるように頑張ってるの超褒めちゃう。 なんて可愛いのかしら私、ほんとすごいよしゆさん!! 。。。これだ。 これが私のメンヘラの原因だった。 絵が少しは描けるようになったので、他の好きなものと掛け合わせて漫画に昇華すれば良い感じになるよね。 とか酔っ払った時に思って自分の好きなものを書いていったのん。 小説、映画、音楽、ご飯、ドライブ、女装、仮面ライダー、などなど。 書

          ただ、自分1人を愛しているだけだった。

          戴の麒麟を描く。

          饕餮以上の化物。というタイトルで描いた、珍しく二次創作のイラスト。 十二国記の中心人物と言うべきキャラクター高里要こと、戴国の泰台輔、字を蒿里。 泰麒である。 今日はポエムではなく、この泰麒を描いた思いについて書こうと思う。 我ながら、よく描けた。よく表現できたと思っている。 タイトルを饕餮以上の化物としているのは、琅燦の「言いようによっちゃあ、饕餮以上の化け物なんだよ……あの麒麟さんは」と言うセリフから。 小説内、また、アニメの中でも幼い頃の泰麒は可愛らしく、愛ら

          一年前は、まだ彼と。

          昨日、私が女装をするきっかけとなった男の現在の画像をみた。 伸びた彼の髪の毛が、なぜか胸にチクリと感傷を憶えて。 知らない人となった期間の、その長さを目の当たりにした様だった。 ……私の方が綺麗になっていた。 そのように思う。 ある時期まではずっと彼を追っていた。 黒い髪も。黒いマスクも。 どこか同一の個体としての 似ている彼になろうとしていた。 私の方が綺麗になっていた。 喜ぶべきこと、なんだろう。 喜んで然るべきなんだ。 ざまあないな。と思っても良いはずで……

          一年前は、まだ彼と。

          君が俺の前から消えた日。

          『雨は好きかい』 『考えたこと、なかったな。本を読んでいる時に、雨が降っていれば落ち着く』 『曇りが好きって言わないんだね。』 『好きな映画だけど。俺の話でしょ。』 雨音を聞いて、ふと 友達なんかいらない人だ。 なんて、つぶやいてみた。 口には出してなかったかもしれない。 夜が柔らかな綿毛の素振りで、優しく俺を包んでいる。 『こういう時は、思い出に浸ってのんびりしなよ。』 苦しむ事を知っているくせ。 優しいふりと表情で、俺があの日に溺れるのを。 目の前から、俺を理解した

          君が俺の前から消えた日。

          どうかしていたのである。

          どうかしていたに違いない。 兼ねてより、映画の感想や小説の感想。 同人のプロットや悩んでいること、思想や美学を書き連ねる場所を求めて 2023年ようやく重い腰を上げたのだ。 何故だ。 なぜ tumbler なのだ!? 考えた結果と言っているが本当に考えたのか? いいや、考えていない。 考えればtumblerという選択肢はないはずだ。 エロいものを求めてtumblerに辿り着き、tumblerがエロを切り捨てたにも関わらず 『まぁ、ほら。名言とかためになるやつスキに溜まってる

          どうかしていたのである。