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ポエムになった独白

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遺書を書いていたはずだったけど、ポエムになった。
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詩 友達になりましょう。

詩 友達になりましょう。

一緒になる未来を考えましたが。
それだと君が幸せになることはないので。
君と一緒にいるであろう、未来の私を殺しました。

穏やかで明るく、肯定的な自死です。

愛しい君よ、どうか私と友達になってください。

私と君が共に歩む幸せの道は、どうやらこれしかないのです。

詩 自殺の理由

詩 自殺の理由

来世で逢おうと約束したから
此の世の全ての意味がなくなる。
ただ明日を待つように、死を、来世を待ってる。

君だけが僕の自殺の理由。
肯定的なDeath Drive。
君だけが僕の自殺の理由。

撫でる声、揺れる体、触れた温もり僕のこと

ただ明日を待つように。
来世で、また。

一年前は、まだ彼と。

一年前は、まだ彼と。

昨日、私が女装をするきっかけとなった男の現在の画像をみた。

伸びた彼の髪の毛が、なぜか胸にチクリと感傷を憶えて。
知らない人となった期間の、その長さを目の当たりにした様だった。

……私の方が綺麗になっていた。
そのように思う。

ある時期まではずっと彼を追っていた。
黒い髪も。黒いマスクも。
どこか同一の個体としての
似ている彼になろうとしていた。

私の方が綺麗になっていた。

喜ぶべきこと

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君が俺の前から消えた日。

君が俺の前から消えた日。

『雨は好きかい』
『考えたこと、なかったな。本を読んでいる時に、雨が降っていれば落ち着く』
『曇りが好きって言わないんだね。』
『好きな映画だけど。俺の話でしょ。』

雨音を聞いて、ふと
友達なんかいらない人だ。
なんて、つぶやいてみた。
口には出してなかったかもしれない。

夜が柔らかな綿毛の素振りで、優しく俺を包んでいる。
『こういう時は、思い出に浸ってのんびりしなよ。』
苦しむ事を知っている

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