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#136 猫と宮沢賢治【宮沢賢治とシャーマンと山 その9】

(続き)

再び話が逸れたが、賢治が「シャーマン山」と呼んだ(可能性の高い)早池峰は、賢治の暮らした花巻市街地周辺から、今でも望むことができる。

「賢治と早池峰の展示館」で、賢治と早池峰や花巻市の大迫地域についての、あまり知られていない繋がりを知って驚いた私は、展示館で更に驚く話を伺った。

それは、私が疑問に思っていた「注文の多い料理店」のモデルとなったと思われる場所が、大迫にあるという話だ。
 
モデルとなった場所の地名は「猫底」。

地名に入る「猫」の文字と、土地自体から受けたインスピレーションによって、作品が生まれたということだろうか?
 
しかも、同じくタイトルに「猫」が入る「どんぐりと山猫」の舞台の候補地も、大迫にあるとのこと。そして、大迫には、猫底だけではなく、猫山という場所もあるとのお話。
 
地名に「猫」が付く場所を、私はあまり知らないが、大迫には何故か猫にちなんだ土地が今でも存在する。その由来は所説あるらしいが、ここでは割愛する。
 
「猫嫌い」の賢治にとって、猫はどんな存在だったのか?

賢治が「猫は大嫌ひ」と書いた短編、その名も「猫」を読んでみる。
【写真は、「早池峰と賢治」の展示館中の猫(「猫の事務所」イメージ)】

(続く)

2024(令和6)年2月27日(火)

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