#191 西行と奥州藤原氏【宮沢賢治とシャーマンと山 その64】
(続き)
西行は、奥州藤原氏と同じく、藤原秀郷を祖とする家系に生まれた、と言われる。つまり、藤原秀衡と西行は同族だった。このことが、東大寺再建のための砂金を秀衡に依頼することとなった理由の一つと思われる。秀衡は、西行の依頼に応え東大寺へ砂金を送っているが、そういった東国からの砂金の流通を取り仕切ったのは、源頼朝だったと記憶している。
東大寺大仏殿の説明書きには、東大寺再建の経緯の説明として、
「俊乗房重源によって復興が着手され、源頼朝の絶大な協力もあって文治元年(1185)