シリウスマン

青森のド田舎で自由も不自由の飲み込み闊達に育ちまして今現在は首都圏をウロウロするに至り…

シリウスマン

青森のド田舎で自由も不自由の飲み込み闊達に育ちまして今現在は首都圏をウロウロするに至ります。 暖炉で燃やされた悲しみを回収し夢見る機械に入れる仕事をしています。

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  • カツアゲ

    カツアゲ遭遇話を集めています。

  • 稲架掛け

    不肖ワタクシめが自身で撮影した写真とレポートで書籍を発行する夢をまだまだ叶えられそうにないため、note住人のみなさまの記事を紹介させていただきたくどうぞご高覧くださいませ🙏

  • ネズミ講編その1

最近の記事

ネズミ講編 その3 #1:本屋っていいよね

25,6ぐらいのお年頃だったと思うが、ひょんなことからJASDAQ上場企業の本社にアルバイトで入り込んだことがあった。 今はもうないんだっけ、JASDAQ。 上場しているとはいえ、若干ユルいJASDAQという市場のためか社内は結構ホンワカした雰囲気だったような気がする。 (営業所はノルマ達成必至のため殺伐としていたらしいが…) 仕事はといえば当時はネットバブル第一波といった感じで流行り出していたweb系の仕事で、主な担当はネットショップの管理全般。 楽天のクソシステムも黎

    • ネズミ講編 その2 #2:玉越よ、お前もか!

      前回まではこちらでございます 2週間後、新宿の西口小田急デパートの入口で18時に待ち合わせをして合流する。 玉越君はいつもよりキッチリした格好をしているので、おや?と思うがまあそういうファッションなのかなとツッコミもせず「じゃあいこうか!」と大きなビル群の方へ歩く。 あれ、こんな方に楽器屋あったっけ? 楽器屋といえば駅前だし、ニッチな楽器系商品なら大久保やお茶の水なんじゃないのか。 大きなビルにつき、エレベーターに乗り24だか25階を玉越くんが押す。 こんな高層ビル、俺

      • 突然のトゥクン!これは...やべえ方のやつ #2

        前回まではこちらでございます とりあえず騙し騙し生活をしていくことにするが、その直後から糖尿病・膵炎を患った愛犬の調子が悪くなっていく。 愛犬の病気は脳にまで影響が及ぶようになり、夜ぐっすり寝れず何回も起きて排尿・排便できるまで歩く・不安で吠え続けるなど症状が出だす。 歩くといってもまっすぐ歩けないし目が見えなくなって来ていることもありハーネス等を着けてあげて支えながら歩かせる、という形だ。 そのうちカミさんと一緒に寝ることもままならなくなって来て、来る発作に備え俺だけ

        • 確定申告でインプラント医療費控除いけた

          一昨年、奥歯を1本抜いた。 真横に向いた親知らずにやられてダメになっていたんだけど頑張ってくれていた奥歯。 そこ、ほっとくと他の歯並びもダメになっちゃいますよと言われて ただでさえ残り少ない歯に負担を与えたくないなと思い じゃあやりますと答えたという成り行きで、 その時は費用についてはまあうっすら25万ぐらいなのかなと思っていた。 「大体いくらぐらいなんですか?」 「そうですね、基本で36万円ぐらいですね」 基本! 基本で家賃何か月分持ってくの、エラいもんだな。 しかし

        ネズミ講編 その3 #1:本屋っていいよね

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          クビかぁ,クビは結構ショックだったけど #2:巡り巡って

          前回まではこちらでございます と思っていたらバックヤードにこれまで会った従業員達の中では見たことの無いスーツ着用サラリーマンが入って来て言う。「お前、そのジュースどうした?」いや、まずお前が誰だよ名乗れよ。名乗りを上げないなんて武士としてお前は失格「どうしたんだよ、言ってみろ」「買いました。」 鬼の形相なので俺はすっかりのまれてしまっている。「ほんとに買ったのか。レシートあんのか。」「買いました、レシートは捨てました。」「じゃあレジの履歴見るけど、そのジュースの売り上げ無

          クビかぁ,クビは結構ショックだったけど #2:巡り巡って

          クビかぁ,クビは結構ショックだったけど #1:あんた誰?

          21か22ぐらいの時に某青いコンビニでバイトしていた、金がないのでもちろん深夜。その青いコンビニは京橋にあって当時にしては夜の時給が高く、1200円程度だったと思う。 あまりに金がないので雨の日以外は千歳烏山の四畳半アパートから自転車で通勤し電車賃を浮かしていた。今googleマップで距離を調べたらざっと20kmぐらい、全速力でペダルを蹴ったくり通勤時間は片道平均50分ほどだったと記憶しているが本当だろうか。若いってこわいね。 そのコンビニはいわゆるオーナーがおり、直営で

          クビかぁ,クビは結構ショックだったけど #1:あんた誰?

          長野のタイ人スナック、抱けなかったミーナ #2

          前回まではこちらでございます 1人で飲みにきたらしかったミーナを、ママが俺の席に連れてきて挨拶もそこそこに楽しく飲み始める。 店員じゃない初対面女性とサシ飲みなんかどうしたらいいものか、と普段なら思うだろうが酒は既に結構入っているのでそんなことは気にならない。 「ミーナちゃん、どこから来たの!フィリピン?」 「チガうよ、タイだよ!この店のママも女の子もみんなタイね」 「へーそうなんだね、タイ好きだよ!パタヤしか行ったことないけど」 「Oh、ワタシのウチはもっと北の方ね、田

          長野のタイ人スナック、抱けなかったミーナ #2

          突然のトゥクン!これは...やべえ方のやつ #1

          2017年11月の「トゥクン」は結論から言うと、俺の場合は心臓ピンチの合図だった。 兆候はあったのかもしれないが、ほぼ気づかない程度だったのだろう。 大病もせずそこそこ健康で生きて来たし親族もまあまあ健康で長生きしているのでまさか俺が、という感じだった。 所属バンドでは地方の小さい曲でラジオ番組を持っていて、その日はたまたま生放送担当となり18:00に局入りし打ち合わせを行う。18:45ぐらいに打ち合わせ完了し一息ついてお茶などを用意して19:00からの放送に臨む。 「

          突然のトゥクン!これは...やべえ方のやつ #1

          長野のタイ人スナック、抱けなかったミーナ #1

          2021年9月あたりだったか、「なぜだか原因がはっきりしないし、偉い人がちゃんと説明できないが」感染者がグっと減った時期があった。 いわゆるメジャーでない生演奏を伴うような音楽シーンはしばらく停滞気味だったが、その隙間を縫って「コロナ前が戻って来た!(ほんの一時期かもしれないけどね)」とここぞとばかりに毎日のようにライブを開催した。 俺の所属しているバンドも、コロナ中は地方ツアーがほぼゼロだったんだけども毎日感染者数が1桁2桁になった頃をみはからって地方のハコにアポを取った

          長野のタイ人スナック、抱けなかったミーナ #1

          JUNK HEAD観ちゃった、なにこの圧倒的敗北感

          去年話題になっていた映画「JUNK HEAD」がアマゾンプライムに来た。 ついに来た。 2021年の4月か5月頃だったろうか、渋谷ミニシアターとかでやっててSNSなどで結構噂になっていたので超見たかったんだけど年寄りと同居していてワクチンもまだだったので中々行きづらく機会を逃していた。 DVD出たら買おう、と思っていたがprime videoでタダになるとは…良いのか悪いのか分からないけど作者が儲かってればいいかな。 で、早速観てみた。 映画マニアに言わせれば「よくある

          JUNK HEAD観ちゃった、なにこの圧倒的敗北感

          ネズミ講編 その2 #1:玉越くん登場

          バイト先にヘルプで現れた玉越君は紫帽子のユニフォームで、その帽子の色は身分の高いことを表していた。冠位十二階か。俺らヒヨッコはもちろん黄色帽子である。 当然ながら仕事もバリバリとこなし指示も的確な玉越くんは社員ではないながらも頼れる存在で物腰も柔らかく、年齢は1つ下だったが尊敬に値するやつであった。 数回応援に来てくれている中で色々話したところどうやらギターをやっていて専門学校に行っているらしく、主に伊藤銀次さんに習っているのだという。俺もバンドをやっていたので意気は投合

          ネズミ講編 その2 #1:玉越くん登場

          四畳半生活 #3:督促の封筒は黄色から赤へ

          前回まではこちらでございます 早速上京したタイチだったが、本当にめぼしいものは何も持たずに来た。 が、プレイステーションと数本のソフトは持参していたため暇を持て余した若者ふたりは数日のあいだ酒など飲み交わしながらお互いの直近の出来事など語りあいプレイステーションのゲームに明け暮れた。 そういえばこいつ履歴書を書いたり電話したりする様子が無いがバイト応募しないのか?俺はといえば弁当配達のバイトが決まり来週からいよいよファッキンな労働を開始しようというところだった。 「お

          四畳半生活 #3:督促の封筒は黄色から赤へ

          ビデオテープの思い出

          ビデオテープの思い出ですが、もう時効なのでここで吐露します。 高校の頃「AV 友の会」というのを立ち上げて運営しておりました。 みんなからお金を集め、そのお金でいわゆる「大人のビデオ」を通販で仕入れ それをダビングして皆に渡すという活動内容です。 苦労の割りに儲けは少なかったですが、みんなの目がイキイキとギラギラとしていてそれはそれは楽しかったのを覚えています。 ダビング作業は自分の役目だったのですが、作業はもっぱ

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          忍者になってもらいたいんだけど

          「拳法部のイキのいい2人に、忍者になってもらいたいんだけど」 突然の指名スカウトだったが、俺とシオリ(男)は前のめりに二つ返事で忍者になることを決定した。 そのオファーがあったのは高校3年の8月末、いわゆるインターハイも終わり(俺のやっていた部は加盟というか認可?されてなかったのでインターハイではなくただの全国大会だったが)秋のエキシビジョン大会を持って引退しようかというクールダウン的心の安定期間に入っていた時だった。 全国大会でまあまあいい成績を収めた俺とシオリは、高校

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          自分に似合う服がわからない、未だに

          自分のお小遣いで自分のために服を買う、というのは平均して何歳ぐらいなんだろう?校外で着るいわゆる私服というカテゴリの服。 中学生の興味対象といえば当時はTV、マンガ、音楽、恋、ゲームといったものかと思う。まあ今も似たようなものかもしれないが俺が中学生の時分はネット環境が皆無だった。デバイスとか環境とかパソコン通信は世界にあったかもしれないが、ド田舎の貧乏家庭にとっては「無いもの」と一緒だった。 自分のお小遣いで初めて買ったCDはチャゲアスの「PRIDE」だ、たしか中2で1

          自分に似合う服がわからない、未だに

          ヒヤスンス咲きかけ

          咲きかけております 昔は小学校の課題とかでジャガイモの水耕栽培(発芽までかな)すごく嫌いだったんだけど。すぐ腐るから。 カビることも腐ることもなく今のところすくすくと育ってくれております。

          ヒヤスンス咲きかけ