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社長の思い

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八鹿警備保障の代表取締役である田路智洋社長による手記。日々の仕事上の気づきや若社長としての心情を赤裸々に綴ります。
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#組織

心の通った組織にしていくために

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三枝氏の講演の感想の続き。

三枝氏の話の中でとある牛の飼育業者の話があった。

その業者は飼育している800頭の牛の体の状態をすべて把握していて、餌をやる度に牛一頭に一言ずつ声を掛けていたという。

その業者曰く、その声掛け一つがあるかどうかで肉のグレードがA5ランクかそれ以下のA4もしくはA3ランクかが決まるという。

つまり、本当の意味で本物を生み出すには気持ち的な部分が大切だという話

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組織の“動的平衡”を維持するには

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例えば、机の上を一週間放置しておくとグチャグチャになるように秩序あるものは秩序が崩壊する方にしか進まない。

これをエントロピー増大の法則といい、それは人体にもあてはまる。

すなわち、人体内部でその法則による崩壊を防ぐために常に自己の細胞を破壊し、新しい細胞が生まれる状況を作っていくのだと青山学院大学助教授の福岡伸一氏はその著書「動的平衡2」でいう。

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これを読んだ時、それは企業組織

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目的あっての形

1. 大香炉の前に歩み寄り、抹香をわしづかみにして、それを投げつける信長。

みんなから馬鹿呼ばわりされる中、唯一の理解者だった父信秀を失った少年時代の信長のエピソードである。

彼は葬式が嫌いだった。

僧侶を三百人も集めてお経を唱えても父は戻ってこない。かといって僧侶を始め、心から父を悼んでいる者がいるようにも思えない。

そんな無意味なものを有難がっている大勢のものが馬鹿に見えて仕方がなかっ

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