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「免疫力アップ」は足し算ではなく「引き算」。【これからの免疫力を高める習慣22】

日々の生活習慣を見直すことで、これからの免疫力を高める生き方、始めてみませんか?

前回は、免疫力アップのために知っておきたい「健康」と「病気」の関係について述べました。

ところで「免疫力を高める」「免疫力を上げる」という言葉を、風邪の予防やインフルエンザ・感染症対策などのためによく耳にすると思いますが、その「免疫力」とはそもそも何でしょうか?

免疫力」は正式な医学用語ではありませんが、一般的に「免疫力」とは、「病気を免れる力」のことであると考えられています。

そしてその「免疫力」が高ければ高いほど、風邪をひきにくかったり、たとえ風邪をひいたり感染症にかかったりしたとしても、免疫システムが正常に働くことでそれほど重症化しないで早く回復出来るのです。

しかしながら、そもそもヒトには優れた免疫システムが備わっているため、健康食品やサプリメントなど、何かをプラスして「免疫力を高める」のではなく、免疫力が低下する要因を減らしていき、本来の免疫システムがきちんと働くようにすることのほうが必要になってくるのだと考えられるのです。


つまり、「免疫力アップ」や「免疫ケア」のために「足し算」するのではなく、免疫力低下の要因である、

  • 精神的なストレス

  • 働き過ぎ・頑張りすぎによる慢性疲労

  • 栄養バランスが悪い食生活

  • 睡眠不足

  • 「ウイルス対策」のための執拗な除菌

などを日常生活から少なくしていく、すなわち「引き算」していくことのほうがより重要になってくると思われるのです。

このことに関して、免疫学が専門の安保徹氏は、『免疫力が上がる! やめるだけ健康法』(KADOKAWA/メディアファクトリー)の「はじめに」のなかで、

 多くの人がガンなどの重い病気になると、突然の発病に戸惑い、自分だけ運が悪くてガンになったと思いがちです。しかし、私たちの体は、免疫機能をはじめとする精緻な体の仕組みによってしっかり守られています。体は本来、運に左右されて間違いをおかすようなことはなく、病気は偶然でなく必然で起こります。

と述べています。

そして「ではなぜ、本来は間違いを起こさないはずの体が病気になるのでしょうか」としたあとで、

 ほとんどの場合、その原因は私たちの日々の生活にあります。間違いを起こすのは無理をしたり、頑張り過ぎたり、体を冷やしたり、ストレスを抱えたときです。これらのことが毎日のように続いて心身に大きな負担がかかると、生命維持にとって大事な、「免疫力」を働かす仕組みや「生きるために必要なエネルギー」を作る仕組みがうまく働かなくなるのです。

と述べていることは傾聴に値します。


つまり、前回記事で取り上げたロバート・ハシンガー医師の『「病気」と「健康」の法則』にも同様のことが書かれていましたが、

「心身に大きな負担がかかると、生命維持にとって大事な、「免疫力」を働かす仕組みや「生きるために必要なエネルギー」を作る仕組みがうまく働かなくなる」

ことが、病気が起こってくる理由であると考えられるのです。


また安保徹氏は「免疫力」について、

 「免疫力」は病気を予防し病気を治癒する力で、この力を抹消神経の自律神経と血液の成分の白血球がうまくコントロールしています。無理をしたりストレスを抱えると自律神経の交感神経が緊張し、その結果、血流障害や組織破壊が起きて病気になります。また、交感神経が緊張すると、白血球の免疫細胞のなかでも一番〝免疫力を発揮する〟リンパ球が減少し、病気の治りが悪くなります。

と説明し、「生きるために必要なエネルギー」に関しては、

「生きるために必要なエネルギー」は、細胞内のミトコンドリアと解糖系という2つのエネルギーによって生み出されます。こちらも、無理やストレスで血流障害が起きて体が低体温と低酸素状態になると、ミトコンドリアや解糖系のエネルギーを作り出す機能が抑制されます。その結果、エネルギー不足になり、元気をなくし、病気を跳ね返すことができなくなります。

としています。そして、

 このように、ケガや感染症を除けば、ほとんどの病気は無理やストレスなど自分の生き方や考え方が限界を超えたときに、「免疫力」を働かせる能力や「生きるために必要なエネルギー」を作り出す能力が低下して起きるわけです。

と述べています。


このように、もし病気を遠ざけ、健康を維持したいのならば、毎日の生活の中で、無理をしすぎていないか、限界を超えていないか、ストレスが多すぎないか、エネルギーを消耗しすぎていないか、という視点を持ち、日々の生活自体を見直すことが大切になってくるのです。


無理をしすぎていないか、限界を超えていないか、ストレスが多すぎないか、エネルギーを消耗しすぎていないか、という視点を持ち、日々の生活自体を見直すことが大切
免疫力の低下を防ぐには、無理をしすぎていないか、限界を超えていないか、ストレスが多すぎないか、エネルギーを消耗しすぎていないか、という視点を持ち、日々の生活自体を見直すことが実は大切。


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます💛💛💛


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