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瞑想するように音楽を聴くことが免疫力の低下を防ぐ。【これからの免疫力を高める習慣15】

音楽のチカラをうまく活用することで、免疫力を高める習慣、始めてみませんか?

前回の記事では、免疫力アップの秘訣は、音楽で気分をポジティブへと変化させることであると述べました。

ちなみに普段、音楽は運転中や作業中など、「ながら聴き」をするという方は多いと思われます。

しかし長引くストレスによる免疫力の低下を防いだり、健康を増進する目的で音楽を活用したりするためには、「ながら聴き」よりも、呼吸やマインドフルネスと組み合わせるなどして、瞑想するように聴いてみるのがオススメです。

その理由は、「ながら聴き」だと、どうしても音楽を聴いている最中に考え事をしたり様々な思いを巡らしたりして、純粋に「音楽を聴く」ということ自体を味わえないからです。

このことは食事中にテレビをつけていたり手元にスマホがあったりすると、そのことに気を取られてしまい、料理をじっくりと味わうことが出来ないのと同じです。

そういうわけで、マインドフルネス瞑想のやり方をうまく活用しながら、音楽を聴いてみるようにするのです。

音楽を瞑想するように聴く

誰でも簡単に始められる、音楽を瞑想するように聴く方法は以下の通りです。

1、お気に入りの音楽をかけ、ゆったりと腰かけたり、仰向けになったりして、目を閉じ、しばらくの間、深くゆっくりとした呼吸を心がける。

2、気持ちが落ち着いてリラックスしてきたら、今流れている音楽のメロディや音の響きに意識を集中させる。

3、ぼんやりと考え事をしていたら、そのことに気づいたタイミングで、1と2に戻る。

4、1~3を繰り返す。


ところが実際に試してみると、瞑想と同様、音楽に集中しているつもりでも、すぐに様々な思考が浮かんできて、ただ音楽を聴くことや感じることからは遠ざかってしまいます。

また、私自身、何かイヤな事があった時に音楽を聴いて気分転換しようとしても、しばらくするとイヤな記憶を反芻するネガティブ思考に陥っているということはよくあります。

そのため、今流れている音楽に意識を集中させ、じっくりと耳を傾け続けるというのは意外と難しいことが分かります。

つまり、音楽をただ聴くというのは、それほど簡単ではないのです。

しかし少しずつ意識を音楽そのものに向けられるようになってくると、たとえ聞き慣れている曲でも、様々な楽器が使われていることに気づいたり、聴こえ方が普段とは違ったりして、聴くたびに新しい発見があります。

ここで大切なのは、繰り返し練習することで、音楽に集中している時間を少しずつ長くしていくことです。

もし音楽に集中している時間が少しでも長くなれば、ネガティブ思考のループから逃れられる時間も長くなりますし、そのことは長期のストレスによる免疫力の低下を防ぐことにもつながっていきます。


ちなみにこのことに関しては、ステファン・ケルシュ教授が『最高の体調をつくる音楽の活用法』の「音楽を使った瞑想」のなかで、

「自分にとって心地良い曲、自信が持てる曲、元気が出る曲、リラックスできる曲をかけよう。だいたいどの音楽ジャンル、音楽スタイルでもそのような曲は見つかる」

「横になって目を閉じよう。周囲の環境がゆったりとして良いムードであるほど、練習はうまくいく。そして楽な服を着るか、ベルトを緩める。練習中は電話やインターネット接続を切っておくこと」

「大事な点は、リラックス、呼吸、音楽だけに集中すること。気が散らないようにし、一瞬たりともネガティブ思考に陥らないようにしよう。気が散ってしまうことは普通のことだが、それに気づいたらすぐにリラックス、呼吸、音楽に意識を戻すこと」

といったことをアドバイスしているのが参考になります。


またネガティブな感情になった時の最初のステップとして音楽をかけることを推奨しています。

 ネガティブ感情を持つのは、人間らしい普通のこと。悩み、苦痛、変化がゼロの人生は残念ながら存在しない。大事なのは、そのときのネガティブ感情を長期的な気分に発展させないこと。そんな気分で過ごす人生はあまりにもったいない。そういうときは、心地良く元気の出る音楽をかけよう。音楽が生む良いムードを心の中で共鳴させるのだ。

ステファン・ケルシュ『最高の体調をつくる音楽の活用法』 大山雅也 訳 343頁


次回へと続きます😊

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます🎵



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