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森林浴で「土に触れる」生き方が、腸を元気にする。【これからの免疫力を高める習慣2】
森林浴が気持ちの良い行楽シーズンとなりましたが、今回は、「土に触れる」生き方が、腸を元気にするということについて述べていこうと思います。
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先日、腸内フローラ(腸内細菌叢)が整い、腸内環境が改善されると、幸運を引き寄せやすくなるということについて述べましたが、人の健康に関わる微生物の集まりは、海外では「マイクロバイオータ」や「マイクロバイオーム」と呼ばれています。
そして、もし執拗な除菌や殺菌、抗生物質の乱用、工業生産された食品などが、都市生活のなかで当たり前になってしまうと、「マイクロバイオータ」や「マイクロバイオーム」といった、腸内細菌叢をはじめとした微生物相のバランスが乱され、結果的に私たちの健康そのものが、おびやかされてしまう可能性がでてきます。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61860752/picture_pc_68ef6f22b638f1c7c04d4b3eaab22a7e.jpg?width=1200)
私たちの腸内の住人は数十万年にわたって進化してきたが、こんにち新たな試練に直面している。現代社会では、食習慣(高度に加工され、高カロリーで、工業生産された食品の摂取)や他の生活習慣(抗菌剤で殺菌された家に住み、抗生物質を乱用する)が変化し、これらの変化が腸内に棲むマイクロバイオータの健康そのものを脅かしているのだ。
(ジャスティン・ソネンバーグ,エリカ・ソネンバーグ『腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方』 鍛原多惠子 訳 12頁)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61860654/picture_pc_7a00f4e4dd04d38729b2dbfda4755f3b.jpg?width=1200)
きれいすぎる環境、極度に殺菌された食物や水、抗生物質のくり返しの服用、土や自然との接触の少なさ、こういったことはすべて私たちにとって不利益となる。これらの要素は微生物と免疫系の伝達を妨害する。そうなると、炎症のバランスのよい割り当て(免疫系はそうするように進化している)は放棄されてしまう。
(デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー『土と内臓 微生物がつくる世界』 片岡夏実 訳 240‐241頁)
たとえば以前に取り上げた、自然療法医であるジョシュ・アックス氏の『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』(原題『Eat Dirt』)においては、具体的に腸とからだの健康のために、
「土壌菌(SBO)または土由来の有機物を取り入れる」
ことが推奨されている点は、非常に興味深い点です。
しかし原題が示す「イート・ダート」とは、本当に土を食べなさいということなのではなく、最低三日に一回は土に触れるような、自然環境に根差した経験そのものを増やすことを指すのだと個人的に思います。
このことは分かりやすく言えば、「汚れる」ことを極端に恐れ、清潔すぎる文明社会や人工的な環境のなかで暮らすのではなく、リスクを恐れず、あえて自然に親しみ土に直接まみれるような生活習慣を選択するということです。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61862984/picture_pc_d5893e6dfdbfc2fa835062db6c1a5ad6.jpg?width=1200)
清潔すぎるということが問題の一部としてあるのであれば、その解決方法は対極にあるに違いないと私は確信した。つまり、汚くなるということだ。天然の免疫システムとして機能する、すでに私たちが失ってしまった細菌、ウイルスその他の微生物を棲まわせていた汚い土へのたまの接触を意識して繰り返す。私たちの環境にある抗菌製品による攻撃によって失われた体内の有効なバクテリアを強化し、栄養補給する。そして私たちの免疫システムを教育し直す。
そうすれば、過剰に反応することなく自分自身を守ることが再びできるようになるはずだ。あちこちにある少しの汚れなど恐れてはいけない。その代わり、より意識的に自然のリズムに身を任せ、日々私たちの周りにある癒しのパワーを利用しよう。
(ジョシュ・アックス『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』 藤田紘一郎 監訳 10頁)
また『土と内臓 微生物がつくる世界』という一冊を読むと、伝わってくるのは、私たちの腸内環境と、土壌の環境は、根本的につながっているということです。
そして腸とは植物にとっての根っこであり、その根っこに栄養を送るために、微生物の存在は欠かせないのです。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61861208/picture_pc_e8062d4fc100364b4bc7a1c9fd6ae654.jpg?width=1200)
ヒトマイクロバイオームが私たちの免疫機能に欠かせないように、植物の根の内部やまわりに棲む微生物は、植物の防御機構のために欠かせないものだ。人間は植物と同じ生物学的防御戦略に組み込まれている。いずれも特殊化した領域――植物なら根圏、人間なら大腸――に、微生物を呼びよせる栄養を用意する。これらの部位は、微生物が植物や人間と栄養を交感し協力関係を結ぶ市場として機能する。
(デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー『土と内臓 微生物がつくる世界』 片岡夏実 訳 309頁)
「森林浴」で土に触れる生き方を実践。
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ちなみに土に触れる生き方を実践するのに最適なのは、「森林浴」です。
「森林浴」については去年に記事を書きましたが、森林浴はただ実践するだけで、穏やかな気持ちになり、日頃のストレスを解消することが出来ますし、腸活のための運動—―足腰や腸腰筋を鍛えるためのウォーキングも同時に行なうことも出来ます。
しかも呼吸と足裏感覚、それに五感を意識しながら、「今・ここ」の瞬間に気づくようにして、ゆっくりと歩いてみると、歩きながらのマインドフルネスも実践することが可能です。
森林浴+「アーシング」で実際に土に触れる。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61862007/picture_pc_fe080ef23c05a5c6537ea178338251d1.png?width=1200)
なお、森林浴をした際は、「アーシング」をプラスしてみることもオススメです。「アーシング」とは、簡単に言えば、裸足になって、大地に直接触れることで、電磁波を体外に放出することです。
また、それと同時に地球から電気エネルギーをもらうことでもあります。
たとえば、この「アーシング」について、「EARTHING.JP」のサイトにおいて、以下のように簡潔に説明されています。
アーシング®(Earthing)とは、地面とつながることです。又はグラウンディングとも呼びます。靴下や靴を脱いで、素足や素手で直接大地に触れることです。
足元の地面に、自然の宿すエネルギーの源があります。木々が大地に根ざしているように、人間にとっても地面に触れることは、太陽の光、空気、 水、食物と同じくらい本質的なものと言えます。地球の電磁気そのものが自然の本来の働きの根源と言えます。
ちなみに私自身、アーシングをしばらく続けると、イライラが減ってきて気持ちが落ち着いてくることを実感しています。
森林浴の最中、休憩所のベンチや地面に敷いたレジャーシートの上に座り、靴と靴下を脱いで、足の裏で直接土に触れてみる。もしくは、裸足になって樹の横に立ってみる。
そして、三〇分程度を目安に、土に触れることを体感してみてください。
なお、裸足で森の中を歩く際は、木の枝や尖った石を踏んでケガしたり、虫などに刺されたりしないように、地面をよく観察しながら、なるべく歩きやすい土の上を選ぶようにしてみてください。
もし靴を脱いで裸足になるのが面倒だという方は、指先や手のひらで土や小川の水に直接触れてみるだけでも良いと思います。
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森林浴が気持ちの良いこの季節、腸を元気にするために、自然のなかで土に触れる生き方を実践してみてはいかがでしょうか?
お忙しい中、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪
『腸内フローラ改善習慣で、腸を元気にする生き方 「腸内細菌のバランスを整える」とは目的ではなく「結果」だった。』
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