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マインドフルネス瞑想を「習慣にする」とは? 前半 【マインドフルネスを習慣化する生き方8】

マインドフルネス瞑想を習慣化する生き方、始めてみませんか?

前回の記事では最後に、「マインドフルネス瞑想」を習慣化するために、「習慣」というものの性質をあらかじめ知っておいていただきたかったと述べました。



ここまで述べてきたことを一度まとめてみますと、

  1. 「習慣」とは意識というより「無意識」に関係している。

  2. 「習慣」を変えるための鍵は、「状況」(きっかけ)と「報酬」が握っている。

  3. いつもの習慣を変え、新しいことを習慣化するには、ご褒美だけではなく、不快感やストレスと付き合うことも必要。


となりますが、では、「マインドフルネス瞑想」を毎日の習慣として続けていくためには、どういうことが重要になってくるのでしょうか?


1、「習慣」とは意識というより「無意識」に関係している。

まずこのことに関してですが、習慣とは、朝食後に必ずコーヒーを飲むことや、入浴後にドラマを見ることなど、いちいちモチベーションを高めなくても、勝手にやってしまうことです。

しかし、「マインドフルネス瞑想」を実践するということは、「今・ここ」にあえて意識を集中させるということであり、歯磨きなどのように、たとえぼんやり考え事をしていても、自動操縦のごとく行えることではありません。

その反対で、食べることや歩くことなど、普段意識することがなく、いつも無意識的に行っていることをあえて意識し、現在の状態に気づくことなのです。

「習慣」が自動操縦モードならば、「瞑想」をしている間は、オートではなくマニュアル操作に切り替えているのです。


そのため、この連載で「マインドフルネス瞑想を習慣化する」というときは、車の運転のように習熟すれば、いちいち意識しなくても出来るようになる、ということではありません。

そうではなく、「習慣化する」とは、仕事中の休憩時間など決まった時間になったり、最寄りのスーパーでレジを待たされるといったいつもの状況に置かれたりしたら、モチベーションを高めなくても、とりあえず「今・ここ」を意識することを心がけることが出来るということなのです。


2、「習慣」を変えるための鍵は、「状況」(きっかけ)と「報酬」が握っている。
 
スマートフォンでSNSをチェックすることなど、ついやってしまう習慣とは、自分の意志よりも先に「状況(シチュエーション)」がそうさせると言っても過言ではありません。

この「状況」とは「きっかけ」や「環境」のことでもあります。

前述したように、手の届く所にスマホやタブレットを置いていれば、すきま時間に(習慣として)つい手を伸ばしてしまうのです。

瞑想の習慣化をこのことにあてはめるならば、毎日の習慣になるまで、自分が瞑想を続けやすいように、外部の力を利用するということになります。

たとえば、定期的に瞑想会に参加すれば、その間はスマホの操作など瞑想以外のことが出来なくなりますし、また、「瞑想に取り組む」という同じ目的を持った人たちが近くにいれば、独りではないということが励みになり、そのことも途中で挫折せずに続けていくきっかけになります。


しかしながら、瞑想会に参加する時は、特定の宗教団体に勧誘したり、「無料オンライン瞑想会」などに参加する場合で有料コンテンツへの購入に誘導したりするなど、主催者側の何らかの意図がある場合がありますので、その点は注意が必要です。


また瞑想をすることに慣れない最初の頃は、アプリや誘導音声、ユーチューブ動画をうまく利用してみることも、マインドフルネス瞑想を続けるための手段の一つです。

しかしアプリなど外部の力を借りる場合は、長く続けられるよう自分に合った、しっくりくるものを選ぶことが大切になってきます。

このことに加え、アプリを開いて瞑想を始めるつもりが、気がついたらまったく違うことをしていた、とならないように、特にスマートフォンを利用する場合は、注意が他のことに向かないようにする工夫も必要です。

さらに刺激を受けて行動につなげるという意味では、インターネットでマインドフルネス瞑想に関しての情報にふれるようにし、瞑想することのメリットを知るようにしてみることも有効です。

近年はアルゴリズムによって、自分自身が関心を持っていることについての情報が勝手に表示される仕組みになっていますので、ブラウザでツイッターやユーチューブを開くたびに瞑想についての情報が向こうから流れてくるようにすれば、自分の意志力だけに頼るよりも続けやすくなります。


ただし、テクノロジーに頼ることは、瞑想が習慣として定着するまでの間だけにしておくことをオススメします。

というのは、テクノロジーに頼り過ぎてしまうと、「スマホのアプリが無ければ瞑想出来ない・しない」といったように、何もなくても主体的に瞑想に取り組むことが難しくなるからです。

大切なのは、手元にスマートフォンがあってもなくても、マインドフルネス瞑想をすることは自分にとって大切だし必要だから続けるということなのです。

他にも、かつて私自身がやっていたことですが、マインドフルネス瞑想について書かれた本を目が届きやすい所に置いておき、こまめに読むようにすると、著者から刺激を受けることで、瞑想を続けるきっかけになります。


また環境が習慣化を促すという意味では、散らかっている部屋を片付け、邪魔が入らない瞑想のためのスペースを作ったり、落ち着いて瞑想に取り組める場所を公園などで探してみたりするのも効果的です。


……次回へと続きます。

お忙しい中ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます😊



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